来季J2に降格する東京Vが21日、クラブとサポーターが話し合う「ラウンドテーブル」を都内で開催し、過去最多の396人が参加。17日にサポーターが提出した来季の契約を結ばない「ゼロ円提示」選手の基準などを問いただす「公開質問状」に対する回答を行った。話し合いを終えた萩原敏雄社長(72)は、戦力外通告を行った選手について、高木琢也監督(41)の要望があり、予算の条件をクリアすれば再契約の可能性を示唆した。

 クラブトップが、戦力外選手と再契約する可能性を示唆した。東京Vの萩原社長は「高木(監督)がもう一度欲しいと言ってきて、お金の問題をクリアすれば(契約しないという)変なこだわりはない」。現場を預かる高木監督の要望があり、予算などの条件をクリアすれば、戦力外選手の再契約を検討する考えがあることを明かした。

 クラブは11月30日、元日本代表MF福西崇史(32)らに対し、来季の契約を更新しないことを伝えた。その時点では柱谷哲二前監督(44)が指揮を執っていたため、萩原社長は当時コーチだった高木監督の意見は聞いていなかった。

 急転したのは17日、サポーターから戦力外通告した11選手の基準などを問う質問状が提出された。サポーターの代表者によれば、この日の「ラウンドテーブル」で、クラブ側から選手のバランス、残る選手の力、経営のバランスを基準に決めたとの回答を得た。同時に、高木監督から要望があれば、再契約に応じる可能性を示したという。

 もっとも、現在は具体的な名前は挙がっておらず、今後再契約する選手が出るかどうかは未定で、誰ともしない可能性もある。もし誕生すれば、F東京から戦力外通告を受けたFW川口信男(33)が再契約した昨年末の例はあるが、異例のケースだ。

 ほかにも「ラウンドテーブル」では、今季の強化方針などについて話し合いが持たれた。サポーターはラモス瑠偉常務(51)に、来季の強化部の権限を与えるよう要求している。この日も、ラモス常務の決定がなく強化が進まないようにすることなどを要求。萩原社長は「今まで(コミュニケーションが)うまくいってなかった。やり方の問題。そうならないようにする」と修正していく考えを示した。

キャプテン服部や福西選手はどんな条件でも残るような話があったので、もしかしたら可能性あるかもしれません!

ラウンドテーブルに参加したサポーターの皆さんお疲れ様でした!来期1年での復帰のために、戦力が残ってくれる事を心から願いましょう!