【マナマ(バーレーン)】今回も悩みの種はFWだ。サッカー日本代表は6日(日本時間7日午前3時半)、W杯アジア最終予選初戦でバーレーンと対戦する。岡田ジャパンは4日、ウオーミングアップ以降は非公開で調整、急ピッチで仕上げに入っている。
非公開で行われた練習メニューには紅白戦も含まれ、これが10分ハーフだけ。というのも、バーレーンでも異常気象が続き、9月に入っても酷暑が続いているから。試合当日の天気予報も発表され、開始時間が午後9時でありながら気温は30度を超え、湿度も90%近くになる見込みだ。
岡田監督は前日、2日連続のミーティングを敢行した。これまでになかったムチの入れようで、「2-0で勝つつもりで行くぞ!」と檄を飛ばしたという。
とはいえ、日本代表が長年悩み続ける「決定力不足」のアレルギーはいまだ払拭されていない。
10年前に岡田監督が途中から指揮したフランスW杯のアジア最終予選では、カズを筆頭にエースの城彰二氏や終盤戦の切り札として投入された中山らFW陣にはタレントがいたが、今の代表FW陣にはチームの中心として機能する選手がいない。
バーレーン戦のFW先発最有力候補はJ2広島の佐藤だ。J1で好調が続いている大黒(東京V)や玉田(名古屋)は4日の紅白戦では控え組だったという。
このダブルスーパーサブシステムこそ、日本の攻撃のポイントとなりそうだ。敵地の気候条件なども考慮しての切り札投入が、岡田ジャパンの命運を握っているというわけだ。
岡田監督がどうFW陣をやりくりするかが、勝敗の行方を左右することになる。
個々の選手の力を比較してみると、FWを含めどのポジションでもバーレーンより日本が上。それだけに、「だんだん仕上がってきたという感じはあります」と手応え十分の大黒には、決定力不足のアレルギーを解消してもらいたいところ。
あとは、10年前の最終予選で岡田監督が、事あるごとに口にした「冷静にファイト」できるかどうか。それは岡田監督に一番求められるものでもある。
ウルグアイ戦では1トップで先発出場の噂もささやかれた大黒選手ですが、やはり大黒選手はスーパーサーブとしての起用が一番しっくり来るのかもしれませんね。
とにかく、大黒選手の活躍と日本代表の勝利を祈るのみです!