http://sports.yahoo.co.jp/news/20071209-00000009-nks-socc.html
<J1・J2入れ替え戦:(1)広島0-0京都(2)>◇第2戦◇8日◇広島ビ※カッコ内の数字は2戦合計得点
京都が3度目のJ1返り咲きを果たした。アウエーでの入れ替え戦第2戦を0-0でしのぎ、2戦合計2-1で広島を破って昇格を決めた。今季から取締役として入社し、10月14日C大阪戦から指揮を執った加藤久監督(51)は、最後まで攻めの姿勢を貫き悲願を達成した。3度のJ1復帰は史上初。浮き沈みを経験してきた京都が、今度こそJ1定着を目指す。
加藤監督は号泣する選手の手で4度、寒空に舞った。そして、人目をはばからずに泣いた。京都に来てわずか1年。大きな仕事を達成した充実感に漂った。「よくチームがまとまってくれた。とても幸せだ。私の持てるものを最大限出せた結果だと思う」。
第1戦を2-1で勝っているため、第2戦は引き分けでも昇格が決まる。しかし、攻めの姿勢を最後まで貫いた。後半開始から3トップに変更。同11分には守備的MFの斉藤を下げ、FWアンドレを投入した。相手の意表を突く作戦で、後半に流れをつかんだ。早大卒業後の80年、筑波大大学院に進学しスポーツ心理学を専攻した。心理学の研究で培った監督としての基盤を、大一番で見せた。
苦労の連続だった。取締役として1月に入社。美濃部前監督の後を受け、監督を任されたのは10月14日C大阪戦からだが「気持ちは常に現場だった」という。就任後は攻撃的スタイルを植え付け、週に2度の非公開練習は戦術面を隠すためではなく、選手の集中力を高めるために実施した。
来季は再びフロントに戻って強固なクラブ作りを陰から支える。3度目のJ1昇格は史上初。J1定着へ。加藤監督が土台を築き上げた京都は、来季も新しい歴史を刻んでいく。
京都、報われましたね。最後の最後までJ1昇格をうちと札幌と争っていた京都。おめでとうございます。来年は一緒にJ1で戦いましょう。
一方で広島は無念の降格です。いい選手がいるだけでは勝てないという事を身をもって示してくれたのではないでしょうか。ちょっと非情ですが、残留宣言の寿人を除く主力を何人か頂くとしましょうか。09年以降もJ1に居座り続けるためには仕方ありません。