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さあ奪首だ!
首位・札幌との勝ち点差をついに「1」にまで縮めた東京Vが、第4節(3月21日)以来約7ヶ月ぶりの首位浮上を狙う。
第1クールで7連敗を喫し、一時は首位との勝ち点差が「19」まで開いたが、チームは驚異的な立て直しをみせ、今節いよいよ首位・札幌を追い抜けるか否かのところまで這い上がってきた。
現在チームはラモス監督就任以来初の5連勝中と、勢いの上でも申し分がない。
「地獄をみた」東京Vが執念をみせ首位に躍り出るか、日本サッカー界全体としても非常に大きな注目が集まりそうだ。

前節(10日vs徳島戦)から一夜明け、クラブハウスに戻った直後の練習では疲れを見せるどころか雰囲気は非常に明るく、笑顔が飛び交っていた。
だが、それは決して安堵からくる表情ではない。
「まだあと7試合もある」監督・選手とも首位・札幌に勝ち点「1」差に詰め寄ったことよりも、3位以下との差が詰まっていて、1つの油断が順位を下げる結果を招くことへの危機感ばかりを口にする。
今この状況の東京Vにとって一番怖い「慢心」の心配はなさそうである。

今季初めからラモス監督は「相手ではなく自分たちのサッカーができるか」と言い続けてきたが、シーズン終盤、対戦も4回目となればお互いに戦い方は熟知しているだけに、その言葉はより一層当てはまりそうだ。
強固な守備でボールを奪い、素早く攻撃に転じてディエゴ、フッキにボールを集めながらゴールを狙うという東京Vのサッカーで、今節も勝利を狙う。
そこでポイントとなってくるのが、得点源のディエゴ、フッキを抑えられた場合にどう攻めるかだろう。廣山望も「彼らで攻撃の形が出来なかったときにどう崩すかが問題」だと指摘する。
その意味では、前節もそうであったように、セットプレーから得点できるようになったことは大きい。加えて廣山、飯尾一慶、シウバらサイドの選手でどれだけて打開できるかが鍵となりそうだ。

注目度が高まる中、どこまで冷静に普段通りの力を発揮できるかが、これからの東京V最大のテーマといえるだろう。

一方、前節の勝利で6位に浮上しJ1昇格圏内の3位・京都との勝ち点差を「6」に縮めた湘南(勝ち点65)も、わずかとはいえ昇格争いへの望みをつないだだけにモチベーションは非常に高い。
第4クールに入ってからは、初戦(vs徳島戦)以外は1試合2得点以上を挙げているが、課題となっているのが「先制点」だろう。後半粘り強さを発揮し引き分け以上に持ち込むことはできたとはいえ、C大阪、京都、鳥栖とここ3試合連続で先制点を奪われている。前節鳥栖戦の逆転勝利にも、坂本紘司は「上位のチームとの対戦になれば簡単には逆転に持ち込むことができない」と危機感を口にする。まして今節の相手はリーグでも圧倒的な得点力を誇っている東京Vだ。
チームがシーズン通して培ってきた「メンタル的にもフィジカル的にも最後まで相手を上回れる走り」でまずリードを奪い、試合を優位に進めたいところだ。

「互いに負けられない。見に来るお客さんは、面白くてレベルの高い試合が見られるんじゃないかな」ラモス監督も好ゲームに期待し、笑顔を見せる。
現時点では「周りどうこうより、‘全勝’を目指すだけ。1つ終われば次、次、と目の前の戦いに集中するだけ」(高木義成)。
限りなく近づいた頂を前に、東京Vは『一戦入魂』を誓う。


そうです。一度は地獄を見ながらも、ここまで復活してきたんです。残り8試合、もう全て勝つつもりで!絶対に油断してはなりません!首位を奪回するまで、そしてその下のチームとの勝ち点差を広げ安全圏に浮上し、そして優勝で昇格を決めるために!頑張れ!J1復帰まで、あともう一歩だ!