なにわ赤バイク ~日本全国放浪記~ -69ページ目

2006年10月21日 しまなみ海道@自転車(1日目part3) ○愛媛県

来島海峡大橋から今治市街まで5キロ。しかし橋のそばにも立派な宿泊施設がある。

サンライズ糸山 」。じゃあなぜ5キロ離れた今治へ? B級グルメが食べたいからです。

今治市街に到着。夜の部開始。今治のB級グルメを追います。


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ホテル行く前に1軒目に向かう。

中心街を過ぎて3キロほど向こうなのでチャリのまま行っちゃうのがいい。

衣干町にある。ころもほすちょう? 

あった。「十円寿し 」。店名の通りすし1カン10円! 25カンセットで250円を注文。


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おお! って左のそれは手ですか? 手がでかいのかすしが小さいのか。

すしが小さいのは自明にしてもこれ作る手間を考えると250円はやはり安いわ。

味とかはいいじゃん、別に。店もそんなにきれいじゃないよ。話のタネですから。


ここから市街地へ戻り駅前のホテルへ。やあっと着いたぁ。

かなり古いが(゚ε゚)キニシナイ!! シャワー浴びて洗濯。急いで。でまた街へ。

あらためて今治といえばタオルの町、そして焼き鳥の町。

今治は人口当たりの焼き鳥屋の数日本一。そして焼き鳥もちょと違う。

さてどの店に行こうかな・・・・市役所前で信号待ちしていたら頭上がバサバサ。

街路樹を見ると極彩色のインコの群れが鈴なりに止まっていました。

さすが焼き鳥の町だけはある。ちがうか。


有名店の「五味鳥 」に入る。今治焼き鳥四天王だそうだ。

カウンターは俺ともう1人の客のみ。ラストオーダー近いからね。

この客が店の人たちと話しているが、どうも話し方がカマっぽい。

東京から来てこの後の飛行機で帰るらしい。何時発やねん。

「ほんっとにオイシかったですぅ~」と喜んで帰っていった。

さて、今治焼き鳥の特徴。その1、鉄板焼き。焼き鳥は鉄板で焼く。

特に鳥皮は上からも鉄板のこてでプレス焼きするので早い。

その2、せんざんき。味付けされた鳥の空揚げの名称。

聞いたことあるな・・・と思ったら北海道出身の友人が鳥の空揚げを

「ザンギ、ザンギ」と呼んでたっけ。店の主人に聞いてみた。

せんざんきは元々今治で働いていた中国人が作った空揚げ

「清炸鶏(チンザーチ)」が元祖らしい。後に北海道に開拓に行った

今治人のコミュニティーから北海道中に広がったという。へーためになった。

そこから主人と話が弾み、帰りに店のタオルもらいました。

ほんっとにオイシかったですぅ~。走行距離106キロ。


2006年10月21日 しまなみ海道@自転車(1日目part2) ○愛媛県○広島県


なにわ赤バイク ~日本全国放浪記~

大三島北端の盛には、小さなフェリーふ頭がある。大久野島行きのフェリー だ。

15時発の船に乗る。自転車込み250円。島へはフェリーで2キロ、13分で着く。


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島の周囲約4キロ。今は国民休暇村 だけがある無人島だがその代わり、


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ウサギがいっぱいの島です(指写っちゃった)。

フェリーふ頭を出たら既にフワフワしたのがわらわらいる。 かわいい。

チャリで島を巡る。

休暇村の手前に登り坂が。島の最高峰を目指す。標高95メートルの展望台。 あっさり制覇。

ここにもウサギがいる。下りるときスピード出してチャリで踏まないように、と。

休暇村のフロントでウサギのえさを買う。1袋100円。紙袋に固形の粒が入っている。

庭に穴があるのでえさをまいてみる。


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あ、子ウサギだ。

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わ~もう1匹。か~わ~い~い~。いい年してはしゃいでます。

しかしなぜこんなにウサギがいるのか、その理由は島の北に行けば分かる。そこには廃墟が。


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でかい。3階建てのビルだがツタが絡まりまくり。中に入る。


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中はだだっ広くがらんとしている。 3階建てに見えたが中は一層構造。

このほかにも焼けただれたレンガ造りの建物やら砲台跡やらが残っている。

呉港にも近い大久野島は戦時中、毒ガス兵器を製造していた軍事島だった。

そのため戦時中は地図にも載っていなかった。これらの建物は毒ガス兵器工場跡や

その発電所跡であり、あのウサギたちは当時の実験体の後裔なのである。

終戦後無人となったこの島で、野に放たれたウサギたちはたくましくも増えていったのだ。

ウサギのかわいさと大量殺人兵器のうすら寒さ。この大きな対比がこの島に来たかった理由だ。


16:42発16:55盛着が最終便。ああもう日が暮れるよ。


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現実に戻る。自転車の夜間走行は危ないぞ。

大三島は来た道戻ればよかったのに標識にだまされ遠回りの上峠越え。

大三島橋50円を渡り、伯方島に着いたころには既に真っ暗。


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伯方の塩ソフトクリームはお預け。大島大橋50円を渡る。


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ここが最後の島だ。大島は島の真ん中を突っ切るので上りが多い。

とにかく真っ暗で怖い。自動車には注意する。ココニイルヨー。

バテバテの体にはこたえた。最後の力を振り絞って来島海峡大橋への

アプローチを上る。これが長い。この橋だけは他とはけた違いだった。

全長4キロでものすごく高い。橋代も高い。200円。

そして20時。やっと、今治到着。


―つづく―



2006年10月21日 しまなみ海道@自転車(1日目part1) ○広島県○愛媛県

琵琶湖一周を終えて1週間。自転車が嫌になるどころかますますハマッてしまった。

また行こう。今度は行程的には楽だ。景色も抜群だ。それは――。

広島県尾道と愛媛県今治を結ぶ島と橋の集合体・しまなみ海道。

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尾道と今治を向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島の6島で橋渡しする

しまなみ海道の橋々は、3つある本州四国連絡橋のうち唯一、

徒歩・自転車での渡橋が可能なんです! 島の部分は一般道を使います。

しまなみ海道サイクリングロード 」も整備されている。片道約80キロだ。

ならば自転車で四国へ渡りましょう。橋なのでそこそこのアップダウンがあり、

芸予諸島の風光明美な景色を眺めて走れる。行きたいね。ゆこう。ゆこう。

そういうことになった。


10月21日早朝、トランクにチャリを積み出発。なるべく高速を使わず尾道へ。

車を駐車場に預け、尾道駅前港湾駐車場の受付でサイクリングチケット購入。

これは片道分の6橋代がチケットになっている。往復で千円。

ちなみに尾道-向島間の橋(尾道大橋)は自転車10円のうえ超危険なので渡し船を使う。

福本渡船 。大人60円、自転車10円。やすっ。所要時間3分で向島だ。


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10キロ、約40分でお隣因島だ。この辺は序の口。

因島大橋は全長1.2キロ。自動車道の下に原付以下用の道がある。

幅は4メートルぐらいか。その下50メートルに瀬戸内海。

「ああ、俺今瀬戸内海をチャリで渡ってんだ」と強く感じた瞬間です。

怖いので真ん中を走る。「このはし、渡るべからず」だ。50円。


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因島。11キロ。細かな起伏が多く、意外とつらい。村上水軍の墓があるがコース外。

出身有名人は東ちづる、ポルノグラフィティ。人口の割には多いんじゃね?

水飲みと信号待ち以外休まず生口島へ。生口橋は特記事項なし。50円。


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生口島のルートは海岸線沿いなので平坦。17キロほど。

この島にはしまなみ海道の中でも大きめの街・瀬戸田がある。

そこでひときわ目を引く寺がある。耕三寺 。入り口からド派手。

中へ入るともっとド派手。東照宮のそっくり門や人工洞窟など

とにかく金のにおいがする。建立は昭和11年。新しい。

なんでも成金が金に物言わせこんな下品な寺を建てたんだって。

成金の所業を(・∀・)ニヤニヤ 見れる人にはいいかもね。俺はだめだった。


胸糞悪いままだがちょうどお昼。兵士がメシを食うのは銃に弾を込めるようなもんだ。

食わないと。生口島はタコ漁で有名。だから名物はタコ飯。

耕三寺の向かいにうまそうなタコ料理屋がありました。「たこの憩処 たこ八」

・・・じゃなかった「蛸処 憩 」。たこ飯定食1890円はめっちゃうまかった。たこ天サイコー。

機嫌も直り、チャリで大三島へ。


多々羅大橋は1500メートル。さすがにでっかくここだけ100円。

橋げたの下で拍子木を鳴らすと「ひょ~~~~~~~んん」と響く。鳴き竜現象だ。

ここを渡れば愛媛県だ。


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多々羅大橋を下りると道の駅があるのでここで休憩。

ここから大三島橋までは南下すれば5キロで行けるんだが、

俺はどうしても行きたいところがあり、サイクリングコースを外れ北上した。


―つづく―


2006年10月15日 琵琶湖一周@自転車(2日目) ○滋賀県

2日目。ケツの痛みは取れていないががんばるぞ。


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山場は奥琵琶湖パークウェイだな。まさに山場。


朝8時出発。ホテルで朝食をちゃんと取る。燃料ないと走れません。

涼しい。ここからしばらくはすごい単調。いくら走っても同じ景色でした。

いったん湖岸を離れて川沿いを走り、国道8号にぶつかる。ここ注意。

ここを国道沿いに賤ヶ岳トンネルを通るのは超危険とネットに書いてあった。

ここは迂回して旧道を通る。旧道は賤ヶ岳トンネルの上を通るためちょっとだけ上る。


ちょっと走ると国道がR8とR303に分岐する。ここで水補給しR303方面へ。

基本的に琵琶湖は平坦な道ばかり。奥琵琶湖パークウェイ を除いては。

奥琵琶湖パークウェイはバイクツーリングに最適なワインディングロード。

春は桜の名所です。ただし大渋滞しますが。

単調な道に飽きたからここでヒルクライムしましょう。・・・ってあれ、

パークウェイのゲートが閉まっている。「がけ崩れにつき通行止め」。

ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! 楽しみにしてたのに。しばらく立ち尽くす。

仕方ない。迂回して国道か・・・・。

と、閉鎖されているゲートの向こうから自転車乗りが。あれ?

ゲートの脇を自転車担いでこっちに出てきたよ。聞いてみる。

がけ崩れのとことか走れるんですか?「自転車なら大丈夫だよ」。

ならば! と俺も自転車担いでパークウェイへ。ウェーイ。

この時期、道路が閉鎖されたらどうなるか? 落ち葉に埋め尽くされます。

春の渋滞の面影はなく、ただただ静か。当然誰ともすれ違わない。

時折風が吹くと落ち葉が流れてカサカサ音がする。秋だなぁ。

とかいう気分じゃ全然ない、急な坂が延々続く。はぁはぁ、ひぃひぃ。

涼しい風が吹くのでけっこう快適だ。がけ崩れ地点は土のうで応急処置してました。

今日は作業しないらしく、誰もいなかった。車じゃ無理だが自転車なら通れた。

最高地点らしい公園で休憩。ふぅ。ここも当然無人。


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まだ10:30。けっこう登ったな。湖水面から300メートル。この景色を独り占めだ。

あとはほとんど下り。ハイスピードでどんどん下る。上りきった者へのご褒美だ。


湖西側のゲート着。閉まっているゲートに落胆しているライダー3人を尻目に

チャリを担いでゲート越える。チャリ最高。

しかし結局あの自転車乗り以外と誰ともすれ違わなかった。

あの瞬間あのゲート前ですれ違わなかったら経験できないことだった。

まあ勧めるわけではありませんが。


国道161号を南下するがこれは間違い。もっと湖側の道を走るべきだった。

広い道なんで危なくはないけどそれでも怖い怖い。

大型トラックが高速でびゅんびゅん追い抜いていく。

耐え切れず途中から左折し湖岸道路を走る。ホッ。

白鬚神社で休憩。鳥居が湖に立っている神社。ここも岩戸伝説の地だっけか。


ここまで来ればあと20キロほどなのだがしんどかった。

もうバテバテだし、ケツが限界だし、向かい風だし。ちっとも進まない。

それでも13時半、ゴール!

腹ペコペコだったので近くの王将でラーメンとチャーハン食う。

水を7~8杯お代わりしました。走行距離126キロ。


2006年10月14日 琵琶湖一周@自転車(1日目) ○滋賀県

しばらくVFRちゃんはお休みです。


これまでは主にバイク、たまに車での旅を書いてきましたが、

今回から一定期間、自転車でのサイクリングの様子を書きます。 エーッ

元々2004年に転勤して間もなく、ダイエットをするため自転車を購入しました。

UGO 片山右京モデルという折りたたみできるマウンテンバイク“ルック”車。

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3万ちょっとでまともなMTBが手に入るわけはなく、どちらかというと

折り畳みができる手軽さとダイエット目的だから高い必要ないと思い割り切って買いました。

26インチタイヤに前後サスで、見た目は走りそうですが鉄フレームのため重量18キロと激重。

しかし走ってるうちに自転車の楽しさにハマり、2004年は晴れてる休日は毎日乗ってました。

2005年はバイクに狂ったためほとんど乗らず、2006年は1対3くらいで乗ったかな?

ドリンクホルダーやバーエンドバーなど少しだけ手を加え、現在に至る。

乗れば毎回大阪府内や兵庫県内を70~100キロほど走ってたんだけど、

そのうち10月に遠出に狂った時期があったのでそこだけ抜粋して書きます。


で10月14日。関西の自転車乗りがほぼ100%考え、その半分は実行するであろう

琵琶湖一周に乗り出す。まさに乗り出すだな。ただし1泊2日。210キロもあるんだもん。


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チャリを折り畳み、車のトランクに入れ朝8時大阪出発。

10時半、琵琶湖の南側にある道の駅「「びわ湖大橋米プラザ 」に車を止める。

チャリで出発。あ、車の長時間駐車は自己責任ですよぉ。

R161を南下し、反時計回りする。左通行のチャリは反時計だと湖畔側を走れるからね。

大津までの道はお世辞にもチャリ向きじゃないね。大津市中心部に入る前に三井寺方面へ。

ここに大津絵の店 があるのだ。いや店名が「大津絵の店」w

大津絵とは大津で昔から大津土産として描かれてきた民画で、いくつかの種類がある。

一番有名なのが「鬼の寒念仏」。なんか心をとらえて離さない絵だよな。花札に通じるね。

1枚買ったが70円と激安。小児の夜泣きを止め悪魔を払う効用があるそうです。


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今でもトイレに魔除けとして飾っています。


琵琶湖と淀川の境界線、瀬田の唐橋を渡り湖東側へ。ここからは一気に北上だ。

基本的には「ぐるっとびわ湖サイクルライン」という看板に従って走ればよい。

瀬田の唐橋からの距離も書いてあり便利。ああ、こっちは自転車道も整備されてていいな。

しかしあらためてでっかい湖だな、湖北行けばさらにでっかくなるが。

途中ロードバイクにどんどん抜かれる。奴らは速すぎで争う気にもならない。


自転車はバイクと違って荷物が多いほどパフォーマンスが大きく下がる。荷物は最低限。

地図、財布、携帯、カメラ、タオルはフロントポーチ。リペアキットと空気入れはサドル下。

ウエストバッグに下着の替えとジャージズボン。ホテル泊だから歯ブラシとか要らない。

いろいろ説明してるのはこのあたり何もないから。ただの平原。

あまりに単調なので規定ルートを外れてちょっと起伏ある道を走ろう。

長命寺を湖畔側に行くとちょっとだけ登り坂を楽しめる。シャー。

3台のロードにさくっと抜かれました。


琵琶湖岸はけっこう整備されていてちょっとした公園とかがいっぱい。

みなバーベキューとかしてるのかいい匂いがする。

歩道のない橋に差し掛かる。車通り多いので怖いな。あせる。

あちゃ、ギヤチェンジ失敗してチェーン外れちゃった。橋の途中なのに。

あせってチェーンかけたから指切っちゃった。いてー。


時々コンビニで補給はしていてもさすがにばててきた。琵琶湖は広いわ。

今日の宿は長浜市。17時には到着。よくがんばった。とにかく洗濯。

コインランドリーに突っ込んで、洗濯の間俺も風呂へ。ひゃー、生き返る。

風呂から上がったらすかさず洗濯物を乾燥機へ。乾燥2時間。

Tシャツにジャージズボンで近くの居酒屋へ。焼き鳥屋とおでん屋はしごしました。

ふらふら歩いていると「黒壁スクエア」という一角が。へー情緒ありそう。

おー海洋堂のフィギュア博物館 がある。いずれも夜はやってません。残念。


早めに就寝。ケツが痛いです。走行距離97キロ。