昨日入ってきた大きな報道。

「ドコモとAmazonが、dポイントとAmazonプライムで協業する」というもの。


利用者がドコモ回線を持っている、いないにかかわらず、Amazonでの買い物でdポイントを貯めたり、使ったりすることができるようになる、という非常に大きな報道。

Amazonでの買物で、他社のポイントを獲得し、かつ利用もできるのは今回が初めてということも大きな意味があることだと思っています。


詳細としては、dアカウントとAmazonアカウントを連携し、Amazonで1回あたり5000円(税込)以上の買い物を行うと、1%のdポイントとAmazonポイントが貯まるというもの。

しかも、アカウント連携さえしておけば、決済方法がdカードでなくても、d払いでなくてもdポイントが貯まることにも注目。

しかし、dポイントの還元上限が1回の買い物あたり100ポイントであり、金額でいうと1万円の買い物までということは注意が必要。

もし複数の商品を一度に購入し、2万円の買い物をする場合、1万円を上限となるような買い方に分けて注文したほうが手間がかかるとはいえ、お得に買い物ができます。

 

と、買い物についてだけ見るとメリットは薄いように見られていますが、本日はもっと深いところにあると見ています。


報道にもあるように、従来からドコモはネット通販サービスに弱く、楽天市場を持つ楽天モバイルに大きく差をつけられているのはご存知の通り。

そこに国内最大通販企業であるAmazonと協業することにより、ネット通販サービスを強化したい。

一本のAmazonは、携帯電話最大手のドコモと協業することにより、さらなる国内の販路拡大につなげたい、ということ。


飽和状態となった、国内の携帯電話加入者数を大幅に増やすのは難しく、収益性のために、他サービスでの事業拡大を狙い、マネックス証券やオリックスグループと提携したのも記憶に新しいところ。

だからこそ、今回の協業は「ドコモの加入者数を増やす」よりも「ネット通販サービスを強化」し、Amazonとしては、「国内の携帯電話ユーザー1位の加入者からの購入者数(取引数)を増やしたい」という思惑が合致したのでしょう。

おそらく、Amazonでの購入者が利用しているクレジットカードのうち「dカード(dカードGOLD)」と「d払い」に設定しているユーザーが非常に多く、Amazonとしては「楽天市場で買い物するユーザーの流出を防ぎたい」のでしょう。それほどまでに、「ドコモ」と「Amazon」の関係に「WIN WIN」が隠れているのでしょう。


しかし、auのプランではAmazonプライムが付帯してくるプランがありすが、「1年間無料」という永続的なものではありません。今回の永続的な協業というのはauを出し抜いた格好に。

ちなみに、Amazonが国内MVNOに参入するかもしれないと言うネットの識者の見解もあったが、これで「参入しない」もしくは「もし参入するならドコモのMVNO」となるのでしょうか。いずれにしても、dポイントの還元率の弱さからも、もしかすると、今回の協業は「AmazonがいずれMVNO事業に参入する可能性を残した」のかもしれませんね。


そして、今回のAmazonとの協業はドコモのdポイントクラブのステージ判定にも反映されるため、酷評されたahamoポイ活にも明るい光が差し込むこととなりましたね。



私もdポイント目当てではなく、違った視点からこれは「ドコモに乗っかっておくべき」と判断しましたよ。


私のネット通販はほとんど「Amazon」か「dショッピング」ですから…