NTTドコモは3月21日、新料金形態「ドコモポイ活プラン(ahamoポイ活プラン)」が4月1日から提供を開始するという報道がありました。

 

 

 

 

ネット上は騒然。

厳しい意見が散見を越えて、厳しい意見しか見られない程。

 

どういったプランかというと、

ahamoポイ活は、ahamo基本料金2970円(20GB)に大盛り1980円(+80GB)オプションを契約しているユーザー限定で、更に月2,200円(税込)の「ポイ活オプション」に申し込むことで、d払いで支払った際に還元されるポイントが増額されるプラン。

つまり、金額だけで言えば、月に7150円のプランとなります。


これが、とてつもなく壁が高い。

 

ネット上はこの「ahaom大盛り必須」かつ「月に2200円のポイ活プランオプション支払い」ということに騒然とし、いらだつユーザーすら見かけます。

 

言うならば、既にKDDIが始めている「auマネ活プラン」、ソフトバンクが始めている「ペイトク」のような、金融商品プランとして提供しており、ドコモは後発のプランとなります。 

 

今回、展開予定のeximoのポイ活プランよりも先に開始された、「ahamoポイ活プラン」の場合は、「d払いをとにかく多く利用できるか」と、「月間データ量が20GBを軽く超え、大盛りプランである100GBを活用できるか」がカギになります。
 

しかも、サービス開始時は「+10%のキャンペーン期間」の特別期間であり、期間は未定とされていますが、終了後は通常ポイントとして「+3%」の期間に変更されるとのこと。

金額を交えて述べると、キャンペーン期間中は、月22,000円で2,200ポイントが還元されることでオプション費用の元が取れ、月40,000円分をd払いで買い物をすればポイント還元上限となる4,000ポイントに達します。
つまり、オプション料金である2,200円分の元を取るには、月22,000円の決済をd払いでする必要があることが、サービス開始時、最初のハードルとなるわけです。

 

ちなみに、キャンペーン期間が終わり、通常期になった場合、元を取れる2,200ポイントを得るには、月73,400円の決済が必須となり、上限となる4,000ポイントを獲得するには月133,400円の決済が必要となることを大前提として考える必要があります。

ちょっと、月にd払いで13万円を使うというのは現実的ではないユーザーも多いことでしょう。


そして、特典分のdポイントは利用した翌月の中旬に付与され、付与日から93日間有効の期間・用途限定ポイントとなる点にも注意が必要です。

つまり「貯めたままにはできない」点もポイントです。

 

これらを含め、もちろん、このサービスを活用でき、ポイント還元も受けられるユーザーであれあば、ahamo大盛りの100GBが「実質2,750円」で利用できる、というメリットもあるにはあります。


そして、先述のように、利用時に注意しなければならないことは、「生活圏内にd払いで支払える加盟店が潤沢にあって、多額な支払ができるか」どうかも確認が必要です。
そうでない人は完全に利用するだけ損です。

今回のahamoポイ活プランの還元対象は、「電話料金合算払い」、「dカード」、「d払い残高」を支払い元に設定したコード決済利用分だけです。
dカードを保有しているにも関わらず、コード決済せずにクレジットカードで支払った場合などは対象外となるため、

純粋に「d払いをコード決済できる店舗」を把握し、その店舗で毎月高額な支払をする機会があるかどうか。


こうしてみると、純粋にahamoを20GBで充分に思ってるユーザーには何も響かず、ahamo大盛りへユーザーを誘導するほどのプランの強さもありません。

ドコモとしては、顧客一人あたりの単価を上げ、ポイント付与によるポイント流通を増やすプランですから、

「今のahamo(大盛り利用していない)で十分なユーザー」は全くメリットはありません。

 

個人的には「ahamoに求めているのはそれじゃない」という感覚です。サイレントユーザーの気持ちはわかりませんが、ネットを見る限り、声を挙げているユーザーは現行の完成されたahamoのプラン(20GB・5分通話通話カケホーダイ)を愛していると思います。

想定外に大量のデータ通信をする若者に向けた、という施策かもしれませんが、ともすれば利用する若者は事情を知らず、保護者に支払わせる算段とするドコモの狙いも読み取れます。


「えっ?そうなの?」


保護者がこうなる未来が見える気がしますよね。

 

私もドコモを愛するユーザーとして、注目こそしましたが、今回のahamoポイ活プランを契約するつもりはありません。

 

それだったら、楽天モバイルを使いまくって、何もオプション料金を支払うことなく、SPUの倍率を上げる方がよっぽど良い。とさえ思っています。


ドコモもマネックス証券を子会社化し、オリックス・クレジットも子会社化します。さらなる変化が予想される今だからこそ、ユーザーはしっかりと判断する必要がある。それが携帯事業者が展開する金融商品プランです。