私は以前から注目していましたが、
意外に皆さんの検討材料になっていないようなスマホの節約方法。
それが、「データ専用SIM(データSIM)」です。
簡単に言うと、データSIMとはデータ通信のみに特化したSIMのこと。
通話機能を持たず、機能を絞ることで、
データ通信だけで事足りる方、利用料金を安くしたい方に注目されています。
そもそも、「データSIMって何?」という人もいるでしょうから、
今回は、データSIMにフォーカス。
一般的に、スマホには「SIMカード」という、
「契約者の個人情報や電話番号の情報を記録する部品があり、
物理的な「SIMカード」と、
物理的なカードではなく、スマホ本体に情報を登録する「eSIM」。
この2つは多くの方がご存じかもしれません。
そのSIMカードにも、
通話ができる「音声通話SIM」と
データ通信だけができる「データSIM」と、
ショートメール機能がついたデータ通信専用の「SMS付きデータSIM」
があります。
多くの方が利用しているのは「音声通話SIM」ですが、
冒頭の記載した通り、今回は、「データSIM」に特化して解説します。
データSIMのメリット
・音声通話SIMより利用料金が安い場合が多い
→機能が制限されている関係上、コストを抑えやすく、
サービス提供会社も利用料を安く設定する傾向にあります。
・サブ(2台目)スマホで利用する場合の費用を抑えられる
→1台目を音声通話SIMにし、サブスマホはデータ通信に特化させる。
1台目のスマホの契約データ量を抑えることも可能で、
月額利用料金も安くすることができる。
テザリング専用の端末にも入れる事も可能。
・電話がかかってこない
→「音声通話できない」=「電話がかかってこない」。
迷惑な売り込みの電話もかかってきませんし、
自分から間違って電話をかけてしまうこともありません。
これ、結構なメリットだと使っていて実感しました。
・契約時の本人確認が簡潔
→音声通話SIMは、携帯電話不正利用防止法により、
本人確認が義務付けられていますが、データSIMは義務化されておらず、
契約時に免許証のUPなどの手間が不要の提供会社が多く、
手続き期間が早く済みます。
データSIMのデメリット
・090、080、070から始まる番号や固定電話に電話がかけられない
→かかってこないメリットもありますが、
電話番号を2つ持ちたい人にはデメリットになってしまいます。
(一部IP電話アプリを利用しての通話は可能)
・LINEが使えない
→電場番号がないため、登録時に必要な電話番号認証ができない。
利用を考えている場合には、データSIMは選ぶべきではありません。
・ショートメールが使えない
→提供会社の「SMS付きデータSIM」プランを利用すれば可能ですが、
電話番号がない以上、ショートメールもできません。
ざっとあげるとこんな感じ。
では、私が利用経験のあるデータSIMを含め、
どんなプランがあるのかご紹介。
まずは、NUROモバイル。
※音声通話プラン(ドコモ・au・ソフトバンク)
VSプラン:3GB…792円
VMプラン:5GB…990円
VLプラン:10GB…1,485円
※データSIM(ドコモ・au・ソフトバンク)
VSプラン:3GB…627円(音声通話SIMより165円安い)
VMプラン:5GB…825円(音声通話SIMより165円安い)
VLプラン:10GB…1,320円(音声通話SIMより165円安い)
→eSIMはドコモのみ対応。
低速通信のスイッチをオンにすることで、最大速度200kbpsに制限されるが、
高速通信のデータ量を減らすことなく使用することが可能。
基本的に、音声通話SIMより165円安い。
次はmineo。
※音声通話プラン(ドコモ・au・ソフトバンク)
1GB:1,298円
5GB:1,518円
10GB:1,958円
※データSIM(ドコモ・au・ソフトバンク)
1GB:880円(音声通話SIMより418円安い)
5GB:1,265円(音声通話SIMより253円安い)
10GB:1,705円(音声通話SIMより253円安い)
→割引率からすると1GBがもっともお得。
音声通話は3キャリア対応で、eSIMはドコモとauに対応。
eSIMのau対応は貴重な存在。
NUROモバイル同様、低速通信のスイッチをオンにすることで、
最大速度200kbpsに制限されるが、
高速通信のデータ量を減らすことなく使用することが可能。
また、パケット放題プラス(月額385円)を追加することで、
最大1.5Mbpsの制限で通信が可能となる。
10GBのプランでは無料付帯してくる。
現在、データSIMの1GBプランだけはパケット放題プラスを申し込めない。
パケット放題プラスをつけるなら、あまりデータSIMは安くない。
次はIIJmio。
※音声通話SIM(ドコモ・au)
2GB:850円
5GB:990円
10GB:1,500円
※データSIM(ドコモ・au)
2GB:740円(音声通話SIMより110円安い)
5GB:900円(音声通話SIMより90円安い)
10GB:1,400円(音声通話SIMより100円安い)
※データeSIM(ドコモのみ)
2GB:440円(音声通話SIMより410円安い)
5GB:660円(音声通話SIMより330円安い)
10GB:1,100円(音声通話SIMより400円安い)
→データeSIMはドコモしか選べないのと、
全てのプランで低速モードのデメリットがあるため、
(低速モードで3日間で366MB以上使用すると更なる制限がかかる)
個人的には選ばないSIM。
通信規制はありますか?【ギガプラン・mioモバイル・mioモバイルプラス・mio IoT】 : IIJmio Q&A
最後にロケットモバイル
神プラン(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)
速度200kbps固定で328円(ソフトバンクのみ438円)
→他社は高速通信と低速通信の切り替えができるが、
ロケットモバイルの神プランは低速通信のみ。
しかし、データ量の制限はない。本当の使い放題。
eSIMはないため、物理SIM限定。
過去に、mineoのデータSIMとロケットモバイルの神プランを利用していました。
使い方は皆さんそれぞれ。
プランの組み合わせ次第では、2台利用しても月額利用料金が抑えられる、
そんな可能性も秘めています…
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