
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が出直し選に踏み切る意向を固めた。「僕らの存在意義」と心血を注いできた大阪都構想が停滞、民意のお墨付きを得て局面打開を図る狙いだ。3年前の大阪ダブル選では圧勝したが、その後の国政進出や従軍慰安婦発言を経て人気が下り坂にある印象は否めない。関係者は「選挙戦が盛り上がらず、独り相撲に終わるのでは」と懸念する。
「選挙に打って出て、大義を得る。関わり方はそれぞれ判断してほしい」。1日の党大会後、東京都内のホテルで開かれた非公開の大阪維新の会緊急会合。橋下氏は出席者に宣言した。
「市長選一本で」と付け加えると、共に 大阪府知事を辞任して 出直し選を戦うつもりだった日本維新の松井一郎幹事長は「ちょっと待ってよ」と焦り気味に抗議。「ダブル選はやめましょう。戦力的に危ない」と応じた橋下氏に、それ以上、反論する声はなかった。
「私はかたくなです。焦っています。辞任しますよ」。橋下氏は1月30日、公明党関係者に、早くも予告していた。
統一地方選が予定される2015年4月の「大阪都」移行に固執。その是非を問うため、橋下氏は今年秋に大阪市民の住民投票にこぎ着けるスケジュールを描いてきた。
議論を加速させようと今年1月17日、大阪府市の法定協議会で特別区の区割り案絞り込みを提案したが、結論は先送りになった。 12年の衆院選で橋下氏は自ら、公明党の関西の6小選挙区候補を支援した。その見返りに協力を得ようと最後の望みをかけて懇願したが、 31日の法定協では公明党も含め、大阪維新以外の全会派が反対。党大会では「公明は約束違反だ。支持基盤の(創価学会の)皆さんは宗教を説くが、宗教の前に人の道がある」と、これまで封印してきた公明党批判に踏み切った。
「自民、民主、共産、公明の全党を相手に、民主主義の戦いになる」。橋下氏は既成政党相手の全面戦争を演出しようと躍起だ。だが共産を除く主要政党は対抗馬擁立に消極的。大阪維新市議も「無投票再選では何の意味もない。選挙になったとしても、市民が関心を持ってくれないと無駄骨だ」と不安がる。
一方、国会議員団は「西の乱」に距離を置く。それよりも橋下氏が党大会で共同代表の辞任を示唆したことで、石原慎太郎共同代表との強力な二枚看板が失われかねないとの動揺が広がる。
「絶対駄目だからね」。幹部の一人は、党大会の会場で本人に直談判した。すぐに辞任しない場合でも、出直し選で敗北すれば進退問題への発展は必至だ。橋下氏が表舞台から去れば「東西」のバランスが崩れ、党分裂にも発展しかねない。別の幹部は「市長選で負けたら日本維新も終わりに近づく」と言い切る。
(共同通信)
橋下市長、公明党の卑劣さがやっと理解出来たみたいですね。