【 ポーランド政界に漂うウクライナ疲れの影 支援の論調はなぜ変わったのか 

 ロシアによるウクライナ侵攻のためにウクライナ人避難民が、一時は、3800万人のポーランド国家に960万人(2022年2月)が、入国した。これは、ちょうど東京23区の人口に匹敵する人数です。現在も100万~150万人が、ポーランド国内に避難しているそうです。

  ポーランドは、官民あげて、避難民を受け入れ、支援して来ました。が、ここへ来て、ウクライナの我儘が、噴出。事情を知らない人間が、ポーランドが「ウクライナへの武器供与を行わない」だけを聞けば、「なんで?」と思うだろうが、ポーランドにはポーランドの事情があり、ウクライナのゼレンスキー大統領の【「穀物売って、外貨が欲しい」+「他国からの武器も欲しい」】は、ロシアのウクライナへの侵攻以来の恩義をまったく見返していない姿勢に問題があるとしか思えない。ゼレンスキー大統領は、ゼレンスキーで、「背に腹は代えられない」のだろうが、他国には他国の事情がある。


 ウクライナによるWTOへの提訴(ウクライナからの穀物輸入解禁をポーランド他数か国が、禁止を継続したことに対して)

 ゼレンスキー大統領の国連での名指しの避難(➊問題に関して。且つ、「この措置は、ロシアを支援するのと同じだ」発言)

 2022年11月 ポーランド国内にロシア製の迎撃ミサイルが着弾し、ポーランド人が2名が死亡した事案に対し、ウクライナ軍が発射した迎撃ミサイルと断定。ゼレンスキー大統領によるポーランドへの謝罪は・・・聞いたことがない。

【プシェウォドフのロケットの真実に迫る。誰の弾丸だったのかはわかっている 】

 プシェヴォドフ村に着弾し、2人が死亡したのはウクライナの防空ミサイルだった――これが検察庁の捜査に携わったポーランドの専門家の見解だ。

 

検察当局は爆発したロケット弾がどこから発射されたのかを正確に明らかにしたくない

(検察当局はプシェウォドフ近郊で爆発したロケット弾がどこから発射されたのかを正確に明らかにしたくない。写真: 警察)
 

ウクライナ側の協力不足にもかかわらず、ポーランドにはまだ何の資料も提供していないにもかかわらず、この有名な悲劇を調査している捜査当局は、その原因について独自の調査結果を発表した。この見解は断定的なもので、昨年11月15日夜、旧国営農場の乾燥機に落下して爆発し、農民2人が死亡したミサイルがロシアから発射された可能性を排除している。

 

– 確かに、私たちは意見を入手しましたが、その機密性のため、その内容は開示していません – 国家検察局のスポークスマン、Łukasz Łapczyński が「Rzeczpospolita」に認めました。そして「捜査の現段階では、国内での証拠活動は尽きている」と強調した。– 私たちはウクライナに法的支援の申請書を送り、返答を待っているところです – 彼は指摘する。

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ニューヨーク・タイムズの調査結果によると、9月6日にドネツク州コンスタンティニウカの市場に落下したのは、以前に報じられたようにロシア製のロケットではなく、ウクライナ製だった。15人が死亡、30人以上が負傷した。

私たちの情報によると、この意見は、国家業務に関する包括的で機密の調査結果に基づいて、多くの情報源に基づいて作成されており、その全体が軍事兵器技術研究所によって支持されています(その専門家が爆発の痕跡の確保に関与していました)プシェヴォドフで)。

プジェヴォジェに落ちた銃弾の調査:何が判明したのか

それはS 300 5-W-55対ミサイルミサイル(ロシア製)であり、検察当局はそれがウクライナの防空のどの場所から発射されたかを知っている(その場所を厳重に警備している)。

 

11月15日、ロシアによる大規模な砲撃がウクライナ西部で続いた。リヴィウ近郊の石炭火力発電所へ。対ミサイルミサイルは(効果を高めるために)ウクライナからペアで発射され、1つは目標に命中したが、もう1つは「空」で飛行し続けた。

 

野原や森に横たわっている東からの弾丸の数を私たちは知らないでしょうか?

– このような状況では、ロケットが特定の高さにあると、ロケットに存在する機構によって自爆するはずです。そんなことは起こらなかった。理由は分からないと、調査結果に詳しい関係者らは言う。

検察当局は当初、破れた部品を発見した直後にS-300ミサイルを指摘した。

 

ミサイルがロシア軍によって発射されたものではないとどうやって確信できるのでしょうか?


– このロケットの射程は 75 km ~ 90 km です。当時、ロシアの陣地はロシアのミサイルがプジェウォドウォに到達できない場所にあったと捜査関係者は考えている。彼らは、ベラルーシから発射された可能性を排除した。– ロシアの砲台がベラルーシにあったと仮定しても、当時の砲台があった場所からプジェウォドフまでは直線で150キロもある。第二に、ロシア人はベラルーシにこの種のミサイルを持っていない、と私たちは聞いています。


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 以下は、アホのBBCによるポーランド叩き記事です。
 

サラ・レインズフォード、BBC東欧担当特派員(ワルシャワ)

Poland's President Andrzej Duda speaks during an United Nations Security Council meeting

画像提供,EPA

画像説明,

ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領はウクライナを、救助者を引っ張って巻き添えにする恐れのある溺れた人間になぞらえた。画像は国連安全保障理事会で演説する同大統領

ウクライナをめぐるポーランド政府の論調の変化には驚かされる。

ロシアのウクライナに対する全面侵攻が始まった当初から、ポーランド政府はウクライナ政府の強固な支持者だった。

軍事援助や装備を率先して送ることも多かった。ロシアの侵略からポーランド自体を守るには、こうした支援が不可欠だと、熱弁を振るってきた。

しかしいま、突如として、ウクライナ政府に政治のナイフを突きつけているように感じる。

ウクライナはポーランドの支援に「感謝」すべきだという話が聞こえてくる。ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は20日、ウクライナへの武器供与を停止するという警告を発した。与党内には、このメッセージが与える影響を慌てて和らげようとする者もいた。

だが、ポーランド大統領の言葉には誤解の余地がなかった。アンジェイ・ドゥダ大統領はウクライナを、救助者を引っ張って巻き添えにする恐れのある溺れた人間になぞらえたのだ。

ロシア政府は、このコメントを喜々として受け止めた。

総選挙を念頭に

この隣国間関係の急激な悪化は、いまだ解決されていないウクライナ産穀物の輸入をめぐる論争から始まった。

ウクライナは収穫した農産物を輸出する必要がある。ロシアは黒海とドナウ川の両方の港を意図的に攻撃しており、現在は陸路の輸出ルートが非常に重要になっている。しかしポーランドは、自国の農家を守るために、安価なウクライナ産穀物が国内市場に出回ることを許可していない。唯一認めているのは、欧州連合(EU)のほかの国に運ぶ目的でウクライナ産穀物が自国を通過することだ。

Ukraine's President Volodymyr Zelenskiy and Polish Prime Minister Mateusz Morawiecki hug

画像提供,REUTERS

画像説明,

ウクライナがロシアの侵攻を受ける中、ポーランドはウクライナの最も強力な同盟国のひとつとなってきた。画像はハグをするウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(手前)とポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相

ポーランドの与党・法と正義(PiS)にとっては、簡単な方程式だ。ポーランドの農家はウクライナ産穀物との競争を望んでいない。そして、PiSは10月の総選挙で農家から票を集めたい。そういうことだ。

ウクライナ政府はこれに激怒しているが、ポーランド国内の放送メディアやソーシャルメディアは、選挙に絡んだ話題であふれかえっている。その論調は時に、衝撃的なほど悪意に満ちている。

世論調査ではPiSが優勢ではあるものの、僅差の戦いになっている。大半のコメンテーターは「あまりに接戦で勝敗の予測がつかない」としている。

PiSは票の争奪戦において、自らをポーランドの利益を守る最強の擁護者と位置づけている。つまり、ウクライナをどのように支援するかを再定義することは、移民政策といった一般大衆に向けた大義名分と並ぶ手段のひとつに過ぎない。

ポーランドのポリティカ・インサイト分析グループのピョートル・ルカシェヴィチさんは、「穀物や武器が問題なのではない。重要なのは保守的な有権者の心情だ。これはPiSにとって大きな問題であり、この心情の波に乗らなければならない」と述べた。

「ウクライナは(ポーランドの支援に対して)十分な感謝を示しておらず、ウクライナ人は社会サービスや財政面であまりに多くのことを得すぎている、という見解から生まれた流れだ」と、ルカシェヴィチさんは説明した。

PiSは極右政党「コンフェデラツィア」を支持する有権者を獲得しようとしている。コンフェデラツィアの現在の支持率は約10%。

コンフェデラツィアのメンバーは今週、ポーランドの首都ワルシャワにあるウクライナ大使館でピケを張り、ポーランドの支援に対する偽の請求書を掲げた。同党は、ウクライナ政府支援には総額1000億ズウォティ(約3兆4200億円)超がかかっていると主張。紙には「支払い:ゼロ。感謝:なし」と書かれていた。

野党の政治家たちは、政府の行動を危険なナショナリズムだと非難している。

しかし、ポーランドでのこうした論調の変化は、単独で起きているわけではない。

「ウクライナ疲れ」の影は、選挙キャンペーンが展開されているスロヴァキアからアメリカまでにおいて漂っている。ロシア軍と戦い、欧米諸国からの継続的かつ強固な支持を必要としているウクライナ政府にとっては非常に深刻な状況といえる。

ポーランド東部ルツェツォフは、戦車から銃弾まであらゆるものが集まる重要な拠点となっている。ポーランド政府は、ルツェツォフを経由して、ウクライナの前線にはこれからも国際援助が届き続けると強調している。こうした中、ウクライナとポーランドの間では、穀物をめぐる協議が続けられている。

「言葉が重要」

舌戦が本格的な危機へとエスカレートするのを防ごうとする努力は、ウクライナとポーランド双方にあるように見える。

PiSが地方の保守票を追い求める中、ここワルシャワでは依然、ウクライナ支持が根強い。

「援助を制限するのは明らかによくない。ロシアがやっていることは容認できない。私たちは私たち自身を守り、ウクライナが自分たちの自由を守るのを助けるべきだ」と、ヴィクトリアさんは私に話した。この街ではいまも、連帯を示すためにアパートの窓からウクライナ国旗がたくさん掲げられている。そして、ウクライナからの難民も大勢暮らしている。

「政府が選挙に勝つために使う手段なんだと思う。政府はあらゆる感情を利用して、選挙前に汚い演説を行う」と、ラファさんは示唆した。

「口先だけであることを願っている。誰が選挙で勝つかによる。1カ月後にははっきりするだろう」

一方、ポーランドへの損害がすでに出ていると見ている人もいる。

「言葉が重要だ」と、前出のルカシェヴィチさんは主張する。「(言葉は)結果をもたらすだろう。ポーランドにとって悪い結果を。私はそう思う」。

(英語記事 What has happened between Poland and Ukraine?

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※ ポーランドは、国内の穀物物価安定と農家を守るために・・・・安価なウクライナの穀物輸入禁止継続措置を仕方なくとった。 

ポーランド、ウクライナへの武器供与を停止へ 穀物輸出で対立

Polish Prime Minister Mateusz Morawiecki during a press conference

画像提供,EPA

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ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相

ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は20日、ウクライナへの武器供与をやめると表明した。ポーランドはウクライナの最も強力な同盟国の一つ。ただ、両国の間では穀物をめぐる対立がエスカレートしている。

モラヴィエツキ首相はテレビ演説で新たな方針を発表。自国軍を近代的な武器で充実させることに専心するとした。

ポーランドとウクライナの間では、このところ緊張が高まっている。

ポーランドは19日、同国駐在のウクライナ大使を呼び出した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が国連で、同国との連帯を装っている国があると演説したのを受けてのことだった。ポーランドはこの発言を、「開戦当初からウクライナを支援してきたポーランドにとって不当なもの」と非難した。

穀物をめぐっても、ロシアがウクライナに全面侵攻し、黒海の主要航路がほぼ全面的に閉鎖されて以来、対立が続いている。

ウクライナは穀物輸出を陸路に頼らざるを得なくなっており、その結果、大量の穀物が中央ヨーロッパに流れ込んでいる。

欧州連合(EU)は穀物価格の下落を恐れる農家を保護するため、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアの5カ国についてウクライナ産穀物の輸入を一時的に禁止した。

禁止は今月15日に解かれたが、ハンガリー、スロヴァキア、ポーランドは継続を決めた。EUの政策執行機関の欧州委員会は、EU加盟国が個々にEU圏の通商政策を決めることはできないと繰り返し主張している。

ウクライナは今週、これらの国々の輸入禁止措置は国際義務違反だとして世界貿易機関(WTO)に提訴。ユリヤ・スヴィリデンコ経済相は、「個々の加盟国がウクライナ産品の輸入を禁止することはできないと証明するのは、私たちにとって非常に重要だ」と述べた。

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一方、ポーランドは禁輸を維持すると表明。「WTOへの提訴による影響はない」とした。

輸入を禁止している3カ国は、他国に運ぶ目的でウクライナ産穀物が自国を通過することは認めるとしている。

フランスのカトリーヌ・コロナ外相は20日、ウクライナ産穀物の輸入がヨーロッパの農家に損害を与えないことがEUの調査で明らかになったとし、現在の緊張を「遺憾」だとした。

ポーランドはこれまで、ロシアと戦うウクライナに多くの支援を提供してきた。ドイツに対して戦車「レオパルト2」をウクライナに供与するよう強く働きかけたり、自国の戦闘機をウクライナに供与したりしている。また、ウクライナの難民150万人以上を受け入れてもいる。

(英語記事 Poland to stop supplying weapons to Ukraine