『Quarks, Elephants & Pierogi: Poland in 100 Words』(邦題:『素粒子、象とピエロギと−101語のポーランド』)はアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートが出版しました。


 2018年にはポーランドの「年間最も美しい本」コンクールで受賞、2019年には「世界で最も美しい本50 Books | 50 Covers」にノミネートされました。



 2021年にアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートは日本語訳『素粒子、象とピエロギと−101語のポーランド』を出版し、書籍には、マグダレナ・ブルジンスカによる101点のイラストと、アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートが運営するポータルサイトCulture.plの編集者ミコワイ・グリンスキ、マシュー・ディヴィス、アダム・ジュワフスキによる101点の記事が収められています。




ポーランドの風景、歴史、文化遺産、そして言語に刻まれたポーランドの個性を101語のキーワードで描き出します。



101語のキーワードはアルファベット順に並べられ、伝統、歴史、自然、あるいは言葉の断面に迫りながら、読者にポーランドのメンタリティや言語を伝えます。



 言葉を選んだ作者たちが大事にしたのは、キーワードの多様性です。象徴的な言葉(マズレク/マズルカや連帯)、日常的な言葉(カップやジャガイモ)、ポーランド人が発見して国際的に有名になったものの名前(ビタミン)、外国語からの借用だがポーランドの現実に根づいた言葉(英雄/主人公)などが含まれます。

本書は、ヨーロッパ圏、アメリカ、カナダ、オーストラリア(英語圏)と
なぜか?一国、一語の日本(日本語)に翻訳され、販売されています。


※ただし、日本では売れていないもよう(笑)

 なぜ?売れていないかと言うと・・・課題として、販売ルートが確立されておらず、東京都内の個性的な本を扱う個人書店のみが、独占販売権を有しているため宣伝がなされておらず、よほど「ポーランド」という単語に聞き耳を立てている人、網を張っている人にしか引っかかって来ないと思われます。

ただし、内容はおもしろく、エッセイを読んでいる気分で、ポーランド国内の様生な事案を元の言葉~派生語などどんどん広がりをもって展開されている点ではないかと思います。