実に悪しき風潮だ。一般に女性声優さんは30歳を過ぎるとアニメに起用されにくくなる。恐らくその最大の理由は結婚適齢期を迎え、将来的な人気の予測が困難になるからであろう。
男女平等の観点に立つならば、俺はこう唱えるべきなのかも知れない。既婚女性よ、恋愛対象であれと。しかしそれはそれで不倫行為を助長してしまうので、非常に問題があるだろう。だからこそ逆に俺は叫びたい。既婚男性よ、恋愛対象であるな。
完璧な布陣、それは例えばサッカーにおいて存在する。ゴールキーパーに川口能活、中盤に中田英寿と本田圭佑、トップ下に中村俊輔、そしてフォワードに三浦知良と三苫薫だ。完璧な布陣を構築した時、人は達成感に満たされ歓喜と興奮に震える。
さて先日、俺は週末の食卓における完璧な布陣を発見してしまった。センターテーブルに寿司、右ウィングに唐揚げ、左ウィングに餃子、そしてインサイドテーブルに缶ビールだ。この強力な布陣、全盛期のメッシやロナウドでも簡単には崩せまい。
子供の頃、俺はGの怖さが分からなかった。針もなし毒もなし、別に人に直接的に危害を加える訳でもない。カブトムシやクワガタと何が違うのか、ハチの方がよほど恐ろしい。
しかし大人になり一人暮らしを始めて、ようやく俺はGの怖さ、というより厄介さを理解した。先日も台所で、今年の第１号を発見した。駆除しても駆除してもキリがない。またシーズンを通じてコイツに悩まされるのか、本当にウンザリする。
今やネット時代、どんな情報でも検索すれば簡単に得られてしまう。しかし時折ふと、俺は無性に本が読みたくなる。
例えば俺は天体物理学、つまり宇宙論に興味があるのだが、ネットの記事や動画だとどうしても内容が断片的になってしまう。ある一つのテーマについて多方面からじっくり深掘りして包括的にまとめられた、本という媒体がやはり俺は好きなのだ。
近年ではバトルアニメといえば、肉弾バトルよりも異能力バトルが主流である。しかし昭和平成世代の俺には、今一つ異能力ヒーローの強さが伝わらない。一般人との比較がないからだ。
例えばチンピラ、あるいは武人十数人を腕力のみでバッタバッタとなぎ倒す。そのような分かりやすいデモンストレーションがアニメのヒーローには不可欠ではないかと、俺は思うのだ。