まきしま日記~イルカは空想家~ -28ページ目

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

目玉焼きとは、料理の原点にして頂点である。最もポピュラーな卵料理でありながら、焦がさずに作るのは存外に難しい。そこで俺は言いたい、目玉焼きは焼かずに茹でるべしと。

 

まずフライパンに軽く油を敷いて、卵を割り入れる。そして弱火にかけ、うっすらと白身が固まってきたら蓋をして、ひたひたになるまで水を注いでしまうのだ。以後、白身が焦げることは絶対にあり得ない。お好みの硬さに黄身が茹で上がったら、フライ返しですくい上げて完成である。SNSに写真を上げたくなるほどのプルンプルンな目玉焼き、皆さんもぜひお試しあれ。

ウクライナ戦争が長期化する中で、ロシアは国際的に孤立を深めている、というのは誤った見方であるらしい。ロシアは世界有数の小麦生産国であり、アフリカや中東の諸国は食糧確保の必要性から、表立ってロシアを非難することは出来ないのだ。加えて言うならば欧州によるアフリカ蹂躙の歴史はあまりに凄惨であり、彼らが過去を水に流して欧米を支持することは極めて難しい。

 

少なくとも20世紀において、世界の価値観とは即ち欧米の価値観であった。そして日本も当然のようにそれを共有していた。しかし新興国の発展によって、相対的に欧米の政治的・経済的支配力は弱体化している。ならば私たちも欧米に寄り過ぎることなくそれを一勢力と捉え、世界を公平に見つめ直すべきではないか。

こう連日猛暑が続くと、海にでも行きたくなる。そしてもし叶うなら友人と、海の家でまったりとビールジョッキを傾けたいものだ。オーシャンビューを眺めながら、ラーメン、カレー、焼きそば、フランクフルトと、海の家ならではの低品質高価格なメニューの数々に舌鼓を打つ、これぞ最高の贅沢である。

 

しかし俺は大人になって以降海に行ったことがなく、海でのレジャーのマナーを知らない。海の家に長居することは、果たして迷惑行為に該当するのだろうか。そうであるならば願望は願望のまま、こうして頭の中で馳せ巡らせる他にあるまい。

俺は長年ブログを趣味としていながら、日記を書くのが非常に苦手である。書く記事は妙に学術的なテーマであったり、サブカルチャーの話題であったりと、日記が本来担うべき近況報告の役目を全く果たしていないのだ。自分の日常を赤裸々に語ることに対し、やはりどうしても気恥ずかしさを拭えないのである。

 

しかし、こうも思うのだ。10代20代の容姿端麗で活動的なインフルエンサーならいざ知らず、40代のオッサンの一寝一食に誰が興味を持ってそれを読んでくれると言うのだろうか。そして俺は自覚している、この日記も立派な自分語りであることを。

人類史に比べて生物史は残酷だ。なぜなら化石は決して方便を使わないからである。例えば呂布と関羽と張飛、実際のところ誰が一番強かったのかは誰にも分からない。いわば言った者勝ちだ。しかしティラノサウルスとトリケラトプス、どちらが強かったのかは骨格を見れば推測出来てしまう。残念ながら後者である。

 

諸葛孔明が軍師として活躍する三国志演義のように、ティラノサウルスが王者として活躍する恐竜時代を、研究家に創作してほしいものである。その方が夢があって、子供が喜ぶではないか。