まきしま日記~イルカは空想家~ -26ページ目

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

恥ずかしながら俺は、俗に言う弱者男性である。しかしながら、ネットの罵倒文化にはどうしても相容れないのだ。

 

孤独感ゆえに他者とのコミュニケーションを欲している点において、俺と彼らに何ら相違はないだろう。しかしなぜそこから悪意の言葉が発せられるのか。善意の言葉を以て他者に好意を乞うことは、それほどまでに無様なことなのであろうか。

柔道や空手、あるいは中国拳法と違い、ボクシングには「達人」という概念がない。恐らく西洋特有の考え方なのだろうが、それは非常に勿体ないことではないかと思うのだ。

 

純粋に格闘が強い者が頂点に君臨する、確かにそれは合理的な在り方のようにも見える。しかし若い選手が強いのは肉体能力ゆえのことであり、技術や経験に関してはベテラン選手の方が遥かに長けていよう。彼らを敬う姿勢を持たなければ、せっかく生き字引から学べる物も学べないのではないだろうか。

ステーキとは、目で迫力を楽しむ料理である。例えば300gの肉を1枚のステーキで食べれば見た目も豪快で大満足であるが、同じ量の肉でも2枚に分けると何となくボリュームが目減りしてしまう。皆さんもそんな経験があるのではないか。

 

そこで俺は、ステーキボリューム指数(Steak Volume Index)を提唱したい。それは以下の式で定義されるものとする。

SVI=w/n^a 0<a<1

wは肉の重量、nは肉の枚数、aは定数である。仮にa=0.5とすると、300gの肉を1枚のステーキで食べる場合、

SVI=300/1^0.5=300

300gの肉を2枚のステーキで食べる場合、

SVI=300/2^0.5=212

250gの肉を1枚のステーキで食べる場合、

SVI=250/1^0.5=250

となる。ここで注意したいのが、焼肉を食べる際のボリュームである。300gの肉を10枚の焼肉で食べる場合、

SVI=300/10^0.5=95

となり、同じ量の1枚のステーキと比べて視覚的な迫力はおよそ3分の1になってしまう。一口サイズの肉についつい箸が進み、後で体重計に乗って猛烈に後悔なんてことにならないように、くれぐれも食べ過ぎには気を付けたいものである。

近所のスーパーに明らかに異変が起きている。以前は朝8時には食品コーナーに総菜や弁当がギッシリと並び、それが夜10時まで途絶えなかったのだが、今では朝11時になってようやく総菜弁当がまばらに並び、夕方5時にはなくなってしまう。無論、それはコロナ禍では説明がつかない。外食の需要が下がれば、むしろスーパー等の需要は上がるはずだからである。

 

仮にそれが円安に伴う生産及び物流コストの高騰によるものだとしたら、いよいよ日本経済の瓦解が始まったのかも知れない。いずれ冷戦期の東欧諸国のように、人々が食料を求めてスーパーに長蛇の列を成す。かつて飽食大国と呼ばれていた日本に、そのような悪夢の未来が待っているのだろうか。

俺はスマホを持っていない。いまだにガラケーを使っている。一度スマホを買ったのだが、タッチパネルがどうにも使いにくくて仕方ない。そしてガラケーでも何ら日常に不便しないことに気付き、スマホが壊れたのを機にガラケーに戻したのだ。

 

よく歳を取ると、デジタル機器の扱いが苦手になると聞く。しかし少なくともスマホに関して言うのなら、加齢はあまり関係ないように思える。例えばもしも俺が学生であり、周りの友人が皆スマホを使っていたなら、孤立しまいと何としてでもスマホの操作を覚えただろう。つまりテクノロジーに対する順応性を最も大きく左右する要因は、周囲の同調圧力ではないだろうか。