まきしま日記~イルカは空想家~ -21ページ目

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

バランス・オブ・パワーとは地政学における理論の1つであり、「2番手勢力を牽制するために3番手勢力を強化する」という考え方である。アメリカは戦後一貫して、このバランス・オブ・パワーを積極的に世界戦略に取り入れて来た。ソ連が2番手だった頃は日本を強化し、日本が2番手になれば中国を強化し、中国が2番手になればインドを強化し、そのようにしてアメリカは今日まで覇権国としての地位を保って来たのである。

 

では今後アメリカがインドに対してバランス・オブ・パワー政策を行おうとした時、一体どの国が3番手勢力の候補になるのか。かつてみたいに世界中がアメリカの言うことを聞くような情勢下なら、有力なのはブラジルもしくはインドネシアだろう。しかし今やアメリカの影響力は低下し、これに付き従う国はイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本くらいである。その中からアメリカはどこを3番手として強化しようと考えるか、もはや自明であろう。ゆえに俺は、日本経済はこれから長期的な成長軌道に戻ると確信するのである。

しつこかった残暑も静まり、ようやく秋である。秋の味覚と言えばサンマに松茸、柿、栗、サツマイモなどが挙げられよう。そして俺はそこに、ぜひともトマトを加えたいのだ。

 

トマトは今では一年を通してスーパーで手に取ることが出来る。しかし夏のトマトは甘過ぎて固さがなく、冬のトマトは固過ぎて甘さがない。そして甘さと固さ、双方を程良く兼ね備えているのがこの時期のトマトなのだ。皆さんにも美味しい秋トマトを、そのまま塩をかけて丸かじりして頂きたいのである。

アジア大会男子サッカー準々決勝、日本代表は北朝鮮代表に2-1で勝利した。しかし北朝鮮選手は数々の危険プレーを行い、さらに試合終了後は審判に詰め寄り抗議行動に出るなど、試合は何とも不快なものとなった。このような北朝鮮の行為に日本はもちろん、韓国においてさえ批判の声が上がっている。

 

しかし北朝鮮選手の蛮行、その裏にある事情は想像に難くない。敗退し帰国した彼らには、もはや身の安全が保障されていないのではないだろうか。そう考えると、政治環境が整いサッカーを娯楽として楽しめる日本に生まれ育ったことに、こうして自由に言論が出来ることに感謝の念が絶えないのである。

21日、中国は日本のEEZ内での掘削船設置を発表、しかし日本が抗議するとすぐにこれを撤回した。23日、中国の習近平主席は韓国首相との会談にて、日中韓サミットの開催を歓迎する意向を示した。これまでアジアの全方位に向けて傍若無人な外交的振る舞いをして来た中国であるが、ここへ来て日中のパワーバランスに微かな変化が生じているのだ。

 

ではなぜ中国は、一転して弱腰外交を見せているのだろうか。思うにそれは、経済環境の悪化が原因であろう。不動産バブル崩壊後、中国の国内産業は壊滅し、国外投資家は一斉に脱出を図っている。今や中国は市場を使わせてやる立場から、市場を使ってもらう立場へ転落したのだ。さらに日米は半導体規制によって、中国の先端産業の喉元を掴んでいる。日本はこのような中国に対する経済的イニシアチブを狡猾に利用すべきだろう。そして台湾情勢は見通せないまでも、尖閣・沖縄に向けた執拗な挑発を黙らせることは出来ないものだろうか。

一般にイギリス料理は不味いと言われる。しかし果たしてそれは本当だろうか。否、ローストビーフとサンドイッチと英国風カレーだけでも世界覇権さえ狙えると思うのだ。

 

特にローストビーフの絶妙なレア加減はまさに感嘆に値する。あれは言うなれば肉の刺身だ。あくまで素材の質で勝負する日本人にあのような牛肉の調理が出来るだろうか。