まきしま日記~イルカは空想家~ -17ページ目

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

俺は掃除・片付けが非常に苦手である。従って家の中は酷い有り様だ。衣服やら郵便物やらペットボトルやらが散らばった床は足の踏み場もなく、ライターや爪切り、耳かきといった小物は買って3日ほどで部屋のどこかへ紛失してしまう。

 

もしもドラゴンボールが俺の家の中に散在していたら、7つを揃えるのに丸一日を要する自信がある。そして神龍にきっと俺は願うのだろう、どうか家を掃除して下さいと。

秋の味覚の代名詞と言えば、やはりサンマであろう。ところで皆さんは今年、サンマを食されただろうか。ちなみに俺は、スーパーに並んでいる所をまだ一度も見かけていない。

 

なぜサンマは食卓から消えたのか。その原因は地球温暖化だ。日本近海の水温が上昇したため、サンマが生息域をより北方へ移してしまったのである。もっとも日本の技術力を駆使すれば、いずれサンマの養殖に成功するかも知れない。しかし出来ることなら各国と協力した環境保全の取り組みの中で解決策を見出して欲しい、と言うのはいささか夢物語が過ぎるだろうか。

俺が子供の頃、90年代、日本はバブル経済が崩壊し衰退ルートへ突入した。そして当時推奨されたのが、物質的豊かさではなく精神的豊かさを求める生き方だ。それはまるで荒唐無稽で到底達成不可能な綺麗事だと、俺などは感じたものだ。

 

しかし現代、スマホ文化が若者たちに一つの解答を与えてしまった。安価で手に入る娯楽こそが、まさに物質的豊かさによらない精神的豊かさそのものではないか。残念ながらこれについて、日本の長老たちに苦言を呈する資格はあるまい。

恐らく俺に懐古趣味はない。別に今さら学生時代に戻りたいとは思わない。しかし強いて言うならば、他のどの授業よりも体育の授業が恋しく、二度と得難いものに感じるのだ。

 

俺は例えば部活動で一つの種目に打ち込めるほど、才能も情熱も持ち合わせてはいない。しかし球技全般がわりと好きであった。体育の授業ではサッカー、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール等、月替わりで素人レベルの試合が楽しめるのだ。これぞまさに、ボール競技のビュッフェではないか。

俗に風邪をひくと、自分が世界で独りぼっちになったような気分になると言う。人はなぜそのような孤独感に苛まれるのか。思うにそれは、風邪をひいたと言う極めて私的でネガティブな近況を報告出来る相手などそうそういないからであろう。

 

という訳で、俺は風邪をひいた。寂しかったので、ブログで報告させて頂いた次第である。皆さんもお気を付けて。