まきしま日記~イルカは空想家~ -12ページ目

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

あくまで私見だが、鉄板肉料理は白米との相性が良いとは言い難い。もし俺がステーキの最高のお供を選ぶならパンである。焼肉ならビールだ。そこに白米の入り込む余地はない。

 

そう考えると、ハンバーグと白米の相性はまさに奇跡的だと思うのだ。ハンバーグはドイツ・ハンブルグ地方で誕生し、それを日本で最初に提供したのは香川県・讃岐鉄道の食堂車である。俺は彼らに心からグッジョブ、ありがとうと言いたい。

昔ふと疑問に思ったことがある。なぜ居酒屋のメニューにどんぶり飯がないのだろうか。たこわさびにほっけの開きに鶏のから揚げ、どう考えてもビールではなく白米のお供ではないか。

 

まあもっとも白米は腹を膨らませ、さらに腰を重くしてしまう。メニューの注文は減るわ、客の回転は落ちるわで、店にとっては良いことなしなのだろう。それでも尚どんぶり飯を提供してくれるサービス精神旺盛な居酒屋はどこかにないものだろうか。

加熱式駅弁は如何なものかと思うのだ。紐を引いて蒸気で温めるタイプの駅弁である。熱々になるのは容器だけ、ご飯は所々に温度のムラがあり、正直美味しいとは言い難い。

 

加熱式駅弁がどんなに頑張っても、レンジでチンするコンビニ弁当には到底及ばない。だから駅弁には「冷めても美味しい」という、従来の方向性を徹底的に貫いて欲しいのだ。

この正月、俺は食い籠ると決めていた。大晦日にスーパーで買い込んだのは焼肉1.5kgとエビ、ホタテ、そして大量のカニだ。さすがに買い過ぎたかと後悔、しかし元日にかけてゆっくり食べ進めれば良いさと思い直す。そして宴は始まり、何とその日の午前中にほとんど全ての食材を平らげてしまったのだ。

 

皆さんの中には俺と同世代の方も多いかと思うが、決して自分の食欲を過小評価してはならない。後で体重計に乗って悲鳴を上げることのないように、また財布とも良く相談しながら、充実したグルメライフを楽しんでいただきたいのである。

先日俺はABEMAで話題作、葬送のフリーレンを最新話まで一気見した。とても丁寧に作り込まれた非常に文学性の高い名作なので、よろしければ皆さんもぜひご覧いただきたい。

 

しかし俺は同作の良さに、視聴1周目で気付けた訳ではない。2周目でようやくほっこりとした感動を覚えたのだ。そのような作品は多々あるし恥じることではないのかも知れないが、出来ることなら一発で味の分かる男になりたいものである。