日中のパワーバランスが変化している | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

21日、中国は日本のEEZ内での掘削船設置を発表、しかし日本が抗議するとすぐにこれを撤回した。23日、中国の習近平主席は韓国首相との会談にて、日中韓サミットの開催を歓迎する意向を示した。これまでアジアの全方位に向けて傍若無人な外交的振る舞いをして来た中国であるが、ここへ来て日中のパワーバランスに微かな変化が生じているのだ。

 

ではなぜ中国は、一転して弱腰外交を見せているのだろうか。思うにそれは、経済環境の悪化が原因であろう。不動産バブル崩壊後、中国の国内産業は壊滅し、国外投資家は一斉に脱出を図っている。今や中国は市場を使わせてやる立場から、市場を使ってもらう立場へ転落したのだ。さらに日米は半導体規制によって、中国の先端産業の喉元を掴んでいる。日本はこのような中国に対する経済的イニシアチブを狡猾に利用すべきだろう。そして台湾情勢は見通せないまでも、尖閣・沖縄に向けた執拗な挑発を黙らせることは出来ないものだろうか。