
暮らしたいのはバブル期か現在か、この問いの意味を俺は理解し兼ねる。なぜなら両者は別々の世界線などではなく、時間的に繋がっているからだ。例えば20歳でバブル期を過ごせば、必然的に50歳で令和不況に行き着くことになる。
仮に永遠に続くバブル期などというものがあれば、そこに住んでみたい気もする。醒めない夢ほど魅惑的なものはないからだ。けれど残念ながら、そんなものは存在しない。しかし俺が何よりも恐ろしいと思うのは令和不況、こちらはもしかしたら永遠に続くかも知れないことである。
やがて未来を担う子供たち、どうか彼らが日本に失望せずにたくましく生き抜いてくれることを、俺は心から願う。

