思うに、次の技術転換期はしばらく訪れないのではないか? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

一時期国内において、ガソリン車に代わって電気自動車を本格的に導入しようという機運が高まったことは記憶に新しい。今はどうなったのかは知らないが、思うにこれらの動きは一蹴されて然るべきだろう。なぜなら日本には、新たに社会資本を投入する経済的余裕などどこにもないからだ。

 

現在の日本の道路や鉄道、ガス・電気・水道といった社会インフラの多くが、仮に高度成長期からバブル期にかけて設けられたのであれば、それから40年から50年、まさにこれから老朽化のピークを迎えることになる。日本はかつてないほどのインフラ大修繕の必要に迫られているのだ。そのための財源を一体どこから確保するのか、その目処すら立っていないのが実情であろう。それに加えて電気自動車の普及のために充電ステーションやら何やらを整備するなど、油田でも掘り当てない限り不可能である。

 

そしてそれは何も日本に限ったことではない。イギリスやフランス、ドイツといった他の先進国もまた、経済は疲弊し衰退期に入っている。思うに、次の技術転換期はしばらく訪れないのではないか。なぜならそれは、欧米諸国からアジア・アフリカの新興国へ、主要国の大転換を待たなくてはならないからだ。