アフターコロナ。そんな言葉を耳してもう2年、いや3年になろうか。コロナ感染症が収束した後、発展したリモート技術によって人々の生活はより革新的かつ利便的なものになると言うのだ。
しかしながらコロナは依然として絶好調だ。日本国内では第何波か知らないが、毎日10万人以上の新規感染者が出ている。その一方でコロナ感染症は、例えばかつてのペストや天然痘のように、発症したからと言って直ちに重篤な健康問題に至る訳ではない、そのような認識も広く浸透している。
アフターコロナなどという、いつ訪れるかも分からない幻想にすがるより、今日を楽しく生きられ恐らく明日死ぬこともない、その事実こそを最も尊ぶべきではないだろうか。結局のところ安堵も幸福も、外部の状況ではなく自分たち一人ひとりの胸の内にある、俺などは強くそう思うのである。
余談だが、ネットには時折予言者だの未来人だのと名乗る輩が現れ、神託がどうとか説いているらしい。ならば俺は問いたい。ウクライナ戦争はいつ終わるのか、核戦争は回避されるのか、そして世界人類は一体何年後にコロナ禍から解放されるのだろうか。