毎年クリスマスにすること
俺が毎年クリスマスにすること、それはケーキを1ホール丸ごと一気食いすることである。
クリスマス、それは誕生日と並んで1年で最も特別な、如何なる贅沢も許される日である。しかしながら俺は問いたい。そもそも「贅沢」とは一体何であろうか。ただ財布の紐を緩め、無目的に浪費に励めばそれは贅沢と呼べるのだろうか。否、それでは虚無感を金で買うようなものである。
とりわけ食における贅沢について、俺は次の3つの定義を提唱したい。(1)金銭を惜しまない贅沢、(2)労力を厭わない贅沢、(3)カロリー過剰摂取を恐れない贅沢。そしてそれら全てを満たす行為、それこそがクリスマスケーキ1ホール一気食いなのである。
もっとも後10年若ければ、ここにフライドチキンと回転寿司が加わったことであろう。しかし残念ながらクリスマスにこの身は独り、老いた体に胃袋も一つなのである。
皆さん、今年もMerry Xmas!