「…」
「…」
「…生きてるな」
「…」
「生きてるんだろう?」
「…」
「何か喋ったらどうなんだ?」
「…小僧」
「全くしぶとい爺さんだ。あれほどの拷問を受けてまだ言葉を発する元気があるとはな」
「…」
「さあ吐け。お前らのアジト、東京支部の拠点はどこにある?」
「…」
「さあ、吐けよ」
「…」
「さあ」
「…」
「なあ、爺さん。勘違いするなよ?これはお前に対する情けなんだぜ?お前らの教団のアジトなど、後数時間もすれば割り出せる。そしたら特別警察が一気に包囲して一網打尽だ。だがそうなる前にお前にチャンスをくれてやる。お前の口からアジトを吐かせ、捜査協力って名目で少しでも刑を軽くしてやろうってんだぜ?」
「…殺せ」
「何…?」
「殺せ…」
「…」
「今すぐにワシを殺せ!!」