雨だって 晴れだって 願いは届かない
あなたのいない朝は来るから
今は歩けない このまま流されてたい
雨なら傘持って 晴れたら上着脱いで
みんなそうして生きてゆくのに
雨に打たれたい 晴れたら焼かれたい
壊れて泣いたって 願いは届かない
あなたのいない朝が今日も明けるから
今はこのまま いつかこの想いが逝く日まで
空へ昇る日まで
情報から隔離された病棟で過ごすこと１ヶ月、何も知らぬまま退院。そして突然まさかの悲報を聞かされ、この下書き時点で丸３日。俺は泣いた。泣いて泣いて、ただ泣いて、泣きに泣いて泣きまくった。
そうだよ。『ドラえもん』土曜５時左遷のことだよ。
そして何も無くなった。入院中ずっとずっと、あれほど食べたかったジャンクフードも、聴きたかったラジオも、観たかった動画番組も、何もかもが消え失せて、そこにあるのはただどこまでも灰色の無だった。
やばい、これは本気の鬱だ。何かして、何とかして気分を上げないと。俺は音楽にすがった。ミスチル、ラルク、宇多田、浜崎、とにかく思いつく限りの音楽をネットで聴き漁った。
しかしどれも俺を救ってはくれなかった。そりゃあ、そうだ。「恋に敗れた」でも「仕事で挫折した」でもなく、「大好きなアニメ番組が突然最終回になったという訳ではなく、しかし打ち切りも同然の時間帯に移されて悔しいし、今後の人気と存続が心配だ」そんなマニアックな悩みを抱えた人に向けた応援歌など、そうそうあるはずがない。
そんな訳で、俺はDREAMS COME TRUEの『朝がまた来る』を聴いている。もう何十回も何十回もリピートして聴いている。今の俺に寄り添ってくれたのは、唯一この曲だけだった。
大体、今のJ-POPはラブソングに偏り過ぎだと思う。恋がどうしたの、愛がなんだの、人生における悲しいことってそれだけじゃない筈だろ。