此度の入院は、俺にとっては生き地獄以外の何物でもなかった。なぜならタバコが一切吸えなかったからだ。それも俺の病状に合わせてのタバコ禁止ではない、病棟自体が全面禁煙なのだ。冗談じゃない。俺にタバコを吸うなと言うこと、それは酸素を吸うなと言ってるも同然だ。
禁断症状に耐えかねた俺は、主治医に何とか頭を下げて禁煙グッズの持ち込みを許可してもらった。ニコチンガムとリラックスパイポ。きっと多くの人がこう言うだろう「そんなもの所詮気休めに過ぎない」、ならば俺は断固として反論したい「否、気休めにすらなりやしない」。
しかしそれは、ニコチンガムとリラックスパイポを個々に使用した場合の話だ。俺がこれから禁煙しようという人にお勧めしたいのが両者の併用、すなわちガムを噛みながらパイポを吸うという方法だ。ガムの微かなニコチン味、パイポの微かなメンソール味、しかしその相乗効果は凄まじい。喉にガツンとくる刺激、普段１mgや３mgのタバコを吸っている人ならば、恐らくむせて咳込んでしまうだろう。
ニコチンガムとリラックスパイポ、奇跡のコラボで満足感10倍。それは例えるならば、悟天＋トランクス→超ゴテンクス３。今すぐタバコを絶ちたい方は、ぜひともお試しあれ。