子供というのは本当に不思議だ。
以前にもブログで触れたが、先日祖母の92回目の誕生日を祝うため、久々に実家に帰った。その際妹が6歳の姪と3歳の甥を連れてきたのだが、会うのはほぼ1年ぶりとなる。
この姪と甥、俺はともに分け隔てなく可愛がってきたのだが、姪は俺にベタ惚れ、一方甥は我が道を行くマイペースさん。行く前に俺は思った。「甥はもともと一人遊び屋さん、そして姪も女の子が6歳にもなればすっかりませて、もう伯父さんに構ってはくれないだろうな。ふっ、寂しい集いになりそうだぜ」
しかしいざ実家に行ってみると、それらは全て杞憂と消し飛んだ。姪は相変わらず「おじさん、おじさん」、さらに驚くべきことに、甥もすっかり俺に甘えて来たのだ。もう2人でおじさんの取り合い、ドラえもんの分身ハンマーが欲しいくらいだ。
そして思い出した。「そうだ、全く同じだ。姪も生まれた時から可愛がっていたら、3歳くらいになって突然俺になついてきたんだ」
思うに、子供が母親以外の人間に対して「好き、嫌い」という認識を確立させるのはおよそ3歳くらいなのだろう。そして何が「好き」と「嫌い」を分けるのか、それはそれまでにどれくらい可愛がってきたかだ。
つまり、子供は3歳になってから可愛がってももう遅いのだ。
読者さんの中にもこれから叔父や叔母になる人が多々いることだろう。子供ができたら3歳になる前に、それこそ生まれた時からうんと可愛がってあげてほしい。
するとある日突然、3歳くらいになった時、まるで撒いた種が開花するように子供は突然愛情に応えてくれるようになるだろう。
伯父さんは幸せ過ぎて、もう涙が出そうだ。