嗚呼、この身体の痛みさえも愛おしい。
俺は今、満身創痍である。正直寝返りを打つのもシンドイ。右足は捻挫し、首は筋を痛めている。やせ我慢せず、さっさと病院へ行った方が良いのかも知れない。もっともこれは、不本意な事故によるものではない。言うなればそう、これは名誉の負傷なのだ。
先週の日曜、祖母の92回目の誕生日を祝うために久々に実家に帰った。その際妹が、6歳の姪と3歳の甥を連れてきた。この姪と甥というのが、めちゃくちゃ俺になついている。俺は8時間ほどぶっ通しで姪と甥と遊んでいたのだが、本当に遊び盛りの子供というのは疲れも知らなけば容赦もない。そして姪と甥を肩車して首を痛め、追いかけっこをして足首を痛めたのである。
全く以て伯父冥利に尽きるのだが、名誉の負傷だろうと何だろうと痛いものは痛い。兼ねてより俺は肩こりは酷いわ腰痛にはなるわと、着々と体が老化していた。しかしそれが歳のせいであれ何であれ、そんなもの待ったなしで子供は成長、体は大きくなり運動機能は向上していく。このままではいずれ、姪や甥と全力で遊んであげられなくなるかも知れないではないか。果たしてそれで伯父と言えるのか。
現在俺は37歳。毎日腹筋と背筋を50回ずつ行っているが、そんなものでは全然ヌルイことを実感。やはりここは久々にジムに通い、徹底的に走り込みと筋トレを行って、30歳程度にまで肉体の若返りを図るべきなのかも知れない。否、べきなのである。