今や日本も露骨に隣国から敵国視されるご時世。あまり親日国の揚げ足を取るような真似はしたくないのだが…
ブータンは”国民総幸福量世界一”を掲げているが、「国民総幸福量」(Gross National Happiness)とは一体何ぞや。
いや、「国民が感じる幸福感を数値化した概念」だということくらいは分かる。だが、俺が言いたいのはそこではない。提唱者であるブータン前国王は、果たして「国民総」(Gross National)の意味を分かっていたのだろうか。
仮にブータン国民の感じる幸福量を10、中国国民の感じる幸福量を2だとする。これにブータンの人口70万、中国の人口13億をそれぞれ掛けると、
10×70万=700万
2×13億=26億
ブータンのGNHは中国のGNHのわずか370分の1になってしまうのだ。
”幸せの国”ブータンが世界一と称するべきなのは、どう考えても「国民総幸福量」ではなく「一人当たり国民総幸福量」(Gross National Happiness per capita)だと思うのだが。