スランプである。ブログネタが何も浮かばない。まあそういう時もあるだろう。俺だって劇的な毎日を送っている訳でも、日々思想にふけっている訳でもない。
さて、ブログを始めて12年になる。その間に書いた記事は3000件以上、そのうち数十件は短編小説、数百件は叙情詩である。傑作駄作の如何はさておき、俺には自分がなぜそのような創作物が書けるのか分からなかった。なぜなら俺は小説も詩集も全く読んだことがないからだ。しかし今ではそのどちらも書かなく、否書けなくなってしまった。脳の枯渇だ。
そんな中、最近YouTubeで聴いて衝撃を受けた曲がある。MYTH & ROIDの『shadowgraph』だ。その歌詞の一部を抜粋する。
昨日見た夢では 誰かに呼ばれていた
振り向けばそこには 消えもせず居座った幻
Can you see the meaning inside yourself?
不意に嗤い消えた声
なぜに出会いなぜ別れ その意味も知らず
So can you see the meaning in your darkness?
繰り返し映る影
何もないその中を 何かを探し歩き続ける
それはかつて詩や小説を書いていた頃、俺が描きたかった世界観であり、辿り着きたかった境地であった。そして同時に気付いてしまった。活字を全く読まなかった俺は、その代わりに膨大な量の音楽に親しみ、数多の秀逸な歌詞に触れてインスピレーションを受け、創作に励んでいたのだと。
インプットなくしてアウトプットはあり得ない。最近は音楽もめっきり聴かなくなってしまったが、ブログ記事を書き続けようとするならば、小説や詩集を読まない俺は、やはり音楽に触れ親しむしかないのだろう。
しかし俺はCD世代である。そして家の界隈のCDショップはとっくの昔に全て潰れてしまった。残念ながら機械音痴の俺には、パソコンで音楽をダウンロードするなどという高等テクはない。一体俺はどこに行けば新たな音楽と出会えるのであろうか。