国民的人気グループ・嵐が来年度一杯を以ての活動休止を電撃発表した。ファンの方々にしてみれば寝耳に水、まさに青天の霹靂であろう。2016年のSMAP解散に続き、ジャニーズ事務所はこの５年足らずの間に２本の大支柱を失うことになった。
それにしても、近年ジャニーズ事務所の所属グループの蹉跌が実によく目につく。KAT-TUNの活動休止、タッキー&翼の解散、またNEWSもメンバー脱退によりグループ存続の危機に瀕している。ジャニーズ事務所は一体どうしてしまったのだろうか。
例えば80年代光GENJIの頃と比べ、現在ジャニーズ事務所からは実に多くのグループがデビュー・活動している。TOKIO、V6、Kinki Kids、嵐、NEWS、関ジャニ∞、Hey!Say!JUMP、NYC、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King&Prince、その数は優に10を越える。これだけのグループの保護・育成・管理を、果たして運営は隅々までまかなえているのだろうか。否、まかなえていないから脱退者が続出するのだろう。
ジャニーズ帝国の崩壊。その要因は所属グループの薄利多売にあるように思える。それ即ち、タレントの安売りに他ならない。今後SMAP、嵐に続く国民的グループを育てようと思ったら、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、運営はその在り方そのものを改める必要があるだろう。