タイムトラベルに「歴史の強制力」なんてあってたまるか!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

SF好きの人なら聞いたことがあるだろう、「歴史の強制力」なる言葉がある。これはタイムトラベル理論に付随する概念であり、タイムマシンで過去を変えても歴史がそれを修正し、結局現代に戻っても事態は何一つ変わらない、というものである。

この「歴史の強制力」、立証はされていない。当たり前だ、タイムトラベル自体がいまだ空想の産物なのだから。そして俺は、この「歴史の強制力」に対して極めて懐疑的である。

例えば仮に日本の人口が1憶2000万人であったとする。そしてA氏とB夫人が10人の子供を設けていたとしよう。ならば過去に遡ってB夫人と出会う前のA氏を拘束したならば。それでも現代の日本の人口は1憶2000万人のままなのか。否どう考えても1憶1999万9990人になっていなければおかしい。

ならばB夫人がA氏の代わりにC氏との間に子供を10人設けたら。確かに日本の人口は1憶2000万人に戻るであろうが、それは単に人数のつじつまを合わせただけ、それ以外何も修正されていないではないか。

そもそも宇宙も地球も人間の営みも、究極的に言ってしまえば素粒子の運動である。素粒子がまるで意思を持っているかのように歴史を修正する方向へ運動を変える、それこそナンセンス極まりない。