俺は基本的にニュースを見ない。明るい話題などほぼ皆無、朝から暗い気持ちにさせられるだけからだ。その中でも吐き気を催すほど不快なのが、児童虐待死の報道である。
周知の通り、児童虐待死においてその親に課される刑罰は信じられないほど軽い。大抵が傷害致死罪で量刑は懲役3年から5年程度である。その刑期の短さも腹立たしいが、何よりが許し難いのはそれが「傷害致死罪」で片付けられてしまうことだ。
傷害致死罪とは、「殴ったら死んじゃった」という罪のことだ。つまり、親が子供に対して日常的に何千発何万発殴ろうとも関係なし、絶命に至らしめた「とどめの1撃」しか罪に問えないのだ。こんな馬鹿な話があってたまるか。
もし俺が検事なら、「未必の故意」(もしかしたら死んじゃうかもなぁという認識)ありと見なしその親には殺人罪の適用を求めたい。それは不可能なことなのか。