俺はツンデレラブコメが嫌いだ。大嫌いだとも。2次元でさえムカつくのだ、もし3次元でツンデレ気取りの女がいたら、たとえ初対面でも投げっぱなしジャーマンの刑に処す。
そもそもなぜツンデレが”萌え要素”として成り立つのか。それは読者あるいは視聴者が、やがてヒロインがツンからデレに転じることを知っているからだ。しかし作中の主人公の立場になった時、こんなに理不尽な話はない。いつデレに転じるか、いやそもそもデレるのかも分からないヒロイン対し、なぜ献身的に尽くせるのか。生死に関わる弱みでも握られているのだろうか。
あるいは主人公が、「どんなツンツン女もいつかデレデレにさせてみせるぜ」などと思っているとしたら、それはそれで腹立たしい。俺の経験則、第一印象でシクった女の自分に対する印象がその後好転することなど、99.9998%あり得ない。あり得ないから。