イギリスと言えば様々な世界文化の発祥地であるが、食文化に関しては例外のようだ。洋の東西を問わず、人々は異口同音にこう言う、「イギリス料理は不味い」。
しかしイギリスはおろか、海外自体行ったことがない俺にはそのイメージがない。「イギリス料理は果たしてそんなに不味いのだろうか」。
同じ欧州のフランス料理やイタリア料理と比較して、イギリス料理が格段に劣るのは間違いない。けれどそれは、比べる相手が悪すぎる。
例えば近年、日本料理が世界的に脚光を浴びている。しかし日本の寿司とイギリスのサンドイッチ、どちらが世界により広く浸透しているか、自明であろう。
この点を見る限り、イギリス料理は日本料理よりも広範的であると言えるのではないか。
余談になるが、アメリカ料理もまたアメリカ料理で、世界中から散々な酷評を受けている。「アメリカには伝統的な食文化がなく、あるのはジャンクフードばかりだ」。
しかしハンバーガー、ホットドッグ、クリスピーピザ等々、ジャンクフードこそが各国の食文化に捉われない最強の万人受けフードである。
例えば、マクドナルドが世界中に一体何万店舗あることか。