打ち砕かれた!!俺がサッカーではなくフットサルに抱いていた淡い幻想と期待!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

中学以来の親友A氏は学生時代、サッカーがベラボーに上手かった。俺もサッカーはわりと得意であったが、A氏とでは比較にすらならなかった。大学時代だったか、ある時A氏が俺に言った。「お前はサッカーがまるで分かっていない」。「サッカーが下手」ではない、「サッカーが分かっていない」と言われたのだ。


中学高校時代、俺は体育のサッカーで主にフォワードを任されていた。俺に出来ることはたった2つ、ドリブル突破とシュートだけだ。それ以外のこと、例えば空中戦やパスサッカーなどは何一つ出来なかったのだが、それでも体育レベルの試合ではエースストライカーとして非常に重宝された。


そして大学を卒業、運動不足でもはやフルコートを走り回ることが出来なくなった20代半ば、俺は高校の友人たちが立ち上げたフットサルチームに呼ばれた。俺は二つ返事で参加、なぜならその時俺は、フットサルに淡い幻想と期待を抱いていたからだ。「フットサルに空中戦はない。平面の戦いなら、俺タイプのドリブラーの独壇場じゃないか」。


しかし甘かった。イチゴを練乳に浸すが如く甘々だった。まずサッカー場より遥かに狭いフットサルコートにおいて、ドリブルをするスペースなどどこにもない。そしてフットサルはサッカー以上にパス回し重視、それも1タッチか2タッチでだ。ボールをキープして流れを止めるなど論外も論外。結局フットサルコートで俺が出来る仕事など何もなかった。


今なら理解る、「お前はサッカーがまるで分かっていない」。思えば此度のW杯、ドリブル中央突破を主戦術とするチームなど1ヶ国もなかった。まあ今の俺の30代の体力と友達の捕まえにくさを考えれば、サッカーやフットサルをやる機会はもう一生ないかも知れないが。