この1、2年、俺はどっぷりと声優ファンだ。いや、俺ごときが声優ファンを名乗るのは長年ガチの人たちに対し失礼というもの。ここでは「にわか声優ファン」と自称しておこう。
経緯は次の通りだ。深夜のバラエティ番組の飯テロにうんざりした俺はチャンネルを深夜アニメに回すように。始めはBGM程度にかけていた深夜アニメだが、どうしてなかなかこれが面白い。俺は視聴媒体をテレビからネットに移したのだが、ネットではアニメ番組放映のみならず声優さん情報もわんさか入ってくる。「あ、カワイイ…」そして今に至る。
◆アニメファンが選ぶ
女性声優人気ランキング2018
(「CHARAPEDIA」より)
1位 水瀬いのり 763票
2位 沢城みゆき 654票
3位 花澤香菜 620票
4位 悠木碧 530票
5位 佐倉綾音 471票
6位 早見沙織 364票
7位 茅野愛衣 344票
8位 釘宮理恵 281票
9位 高橋季依 256票
10位 小倉唯 228票 ※以下略
さて、世間では声優ファンのことを「オタク」やら「声豚」やら言うらしい。言うまでもなくこれらは侮蔑語であるが、他人は他人、豚だの何だのと好きに言わせておけば良い。むしろ俺が憂慮するのは、オタク自身が「オタク」という蔑称に都合よく甘えてはいないだろうか。
「オタクだから汚くて当たり前」、「オタクだから見苦しくて当たり前」、「オタクだから臭くて当たり前」。当たりも前もない、それが甘えだと言うのだ。そして「イケメン」は作れないが「爽やか」は作れる。
例えば声優さんのお渡し会に際しては、あらかじめ美容院で髪を整える。そして当日は朝シャン、洗い立ての清潔な服を来て、いざお渡し会では制汗スプレー、消臭スプレー、口臭予防のタブレット、油取り紙はマストである。所詮向こうにして見れば何百人の中の1人かも知れない。しかしそれが憧れの女性に会う最低限の身だしなみというものではないか。
もっとも俺は、声優さんを含め芸能人のライブやお渡し会に行ったことは一度もないのだが。