かけがえのない過去たちを
非情な今が容赦なく蹂躙していく
その果てにある未来に
一体どんな価値が 輝きがあるというの
左手に堅く握りしめた空の薬びん
紅の雫に染められていく
もう朝が訪れることはない それでいい
私は明けることのない夜が好き
みんなの顔 忘れないよ
あの人との想い出 忘れたくないよ
突きつけられた日常に砕かれるくらいなら
私は時間を永久に凍結する
かけがえのない過去たちを
非情な今が容赦なく蹂躙していく
もういいよ 好きにして
私をいざなって 未来ではないどこかへ