対北戦略で日米を出し抜いた!?韓国・文大統領の「友好パフォーマンス外交」!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

先日、ニュースを観て驚いた方も多いのではないか。「あの北朝鮮の金正恩国家元首と韓国の文在寅大統領が笑顔で対談している」。去る27日、実に11年ぶりに開かれた南北首脳会談での1コマである。


さらに文大統領は昨年末、中国の南京80周忌記念式典にも出席。中国の習近平主席と「戦犯国日本の被害国」という共通認識を確立することで、長らく冷え込んでいた中韓関係の改善に乗り出している。これまで外交戦略で日本の安倍晋三首相に常に遅れをとってきた韓国・文大統領が、この数ヶ月で急速に存在感を増している。


文大統領の外交戦略は、言うなれば「友好パフォーマンス外交」である。例えば北朝鮮に対しては非核化問題、中国に対してはTHAAD配備問題など、本来話し合われるべき議題には一切触れず、ただ友好ムードだけを演出する。それは例えるならばあんこの入っていない最中のようなスッカスカな会談ではあるが、それでも「友好パフォーマンス外交」の国内外への影響は決して無視できない。


仮に韓国が中北、加えてロシアの共産圏側についた場合、日本の味方はアメリカだけに。しかもアメリカ大統領はあのドナルド・トランプ氏。今は日本と蜜月関係にあれど、いつ気まぐれで極東アジアから手を引いてしまうか分からない。そうなった時、日本は極東アジアにおいて政治的・経済的・軍事的に完全に孤立、そして中北韓が一枚岩となって日本に領土問題、歴史認識問題で圧力をかけてくることは火を見るより明らかなのだ。


ところで、現在韓国民の圧倒的多数が親米反中だ。しかし韓国人以外の誰の目にも明らかなほど、文大統領は反米反日、従中従北である。恐らく文大統領が思い描く究極の青写真は、韓国内から米軍を追い出して北朝鮮と和平し、中国と対等な経済的パートナーになることだろう。


しかしいざそうなった時、中国にとって韓国は良好な友人であれるだろうか。否、属国か植民地扱いだよ。「文在寅は外交の天才」とかはしゃいでる韓国人たちよ、本当にそれでいいのか。