96年藤子F氏逝去!05年声優陣交代!『ドラえもん』を襲った過去2度の人気崩落の危機!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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映画ドラえもん『のび太の宝島』がシリーズで初めて興収50億円の大台を突破した。連載開始50年、テレビ放送開始40年。『ドラえもん』は国民的人気漫画・アニメとして、また近年は親子2世代アニメとして、ますますその勢いを増し続けている。


しかし『ドラえもん』は、例えば同じく国民的人気作として日本アニメ界の頂点に君臨する『サザエさん』のように、順風満帆に人気を博し続けて来たのだろうか、否だ。『ドラえもん』は過去2回、大バッシングに晒され人気崩落の危機に瀕している。(1)96年藤子・F・不二雄氏逝去、そして(2)05年声優陣一斉交代である。


(1)1996年、『ドラえもん』作者藤子・F・不二雄氏逝去。日本漫画界でも1、2に挙げられるレジェンドを失ったことで制作サイドは一時期迷走に陥るも、それまで藤子F氏一人にかかっていた負担を各スタッフが分担するプロジェクト体制が確立した。


(2)2005年、『ドラえもん』声優陣一斉交代。特に主人公ドラえもん役を大山のぶ代氏から引き継いだ水田わさび氏に対し、心ない誹謗中傷が多々寄せられた。しかし”大山ドラえもん”の抜群のインパクトと安定感こそ失われたが、”水田ドラえもん”のコミカルでテンポの良い声調は新たなドラえもん像を生み出した。


   ◆後世に残したい国民的アニメ
   (フジ『1億3000万人が選ぶ
    究極アニメランキング』より)
   1位  サザエさん
   2位  ドラえもん
   3位  となりのトトロ
   4位  まんが日本昔ばなし
   5位  ドラゴンボール
   6位  ONE PIECE
   7位  名探偵コナン
   8位  風の谷のナウシカ
   9位  鉄腕アトム
   10位  アルプスの少女ハイジ


ある漫画・アニメ作品をただ非難することはいとも容易い。けれどそれをゼロから再構築してクオリティを維持する、それがどんなに困難なことか。そして革新なくしてコンテンツの永続はあり得ない。『ドラえもん』を観て育った全ての人たちへ。同作をぜひ次世代の子供たちにも観てほしい、そうは思わないだろうか。