ブログを始めてかれこれ12年になる。ただの趣味とは言え、曲がりなりにも文章を書くことを日課とする者として、最低限日本語に対して敏感でありたいとは常々思っている。しかし気づけば俺も立派な中年、とりわけ新語の流行り廃りには全くついていけない。
さて最近、「リア充」なる言葉をめっきり耳にしなくなった。それに取って代わって聞くようになったのが「パリピ」である。「パリピ」、調べてみるまでもなくparty peopleの略語だろう。この何ともアホ丸出しっぽい新語に「リア充」は上位互換されてしまったのであろうが、しかし俺は主張したい。「パリピ」は「リア充」の代替語にはなり得ない。
例えば「リア充」というのは、実生活において遊び仲間がちゃんといて、飲み会やらカラオケやらボーリングやら旅行やらを楽しんでいる人たちを指すのだろう。その程度に充実したキャンパスライフであれば、俺もちゃんと送ってきた。けれど「パリピ」というのは、毎晩毎晩クラブで歌って踊って頭からシャンパンをかぶって「ウェーイ」とか言っちゃってる人たちのことだろう。間違いなく「リア充」よりも充実レベルのハードルが上がっているではないか。
ちなみにもし俺が学生時代に戻れたら、また「リア充」でありたいとは思う。しかし俺は「パリピ」にはなりたくない。そうなった瞬間、一気に偏差値が20くらい落ちそうだ。