おのれ、規則規則で自己判断も出来ないマニュアル小童どもめ!! | まきしま日記~イルカは空想家~

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

先日深夜、近所の24hスーパーに買い物に行った時のこと。何気なく店内を歩いていると、高齢男性が力なく床に座り込んでいるではないか。「大丈夫ですか」、声掛けとともに顔を見ると、それは俺が以前仕事で知り合ったAさんであった。「すみません、どなたかいませんか」、俺が大声で助けを呼ぶと、来たのは大学生のバイトとおぼしき店員が2人。


さて、これでも俺は以前介護職であった。Aさんを診るにちゃんと呂律は回り、頭も至ってクリア。恐らくただの立ちくらみだ。スポーツ飲料で水分、塩分、糖分を十分に摂りながら30分ほど休憩すれば、何事もなく回復するだろう。俺は店員に言った、「スタッフルームかどこかで30分程度休ませてはもらえませんか」。しかし帰ってきた返答は「スタッフルームにお客様を入れることは出来ません」。


ならば次善の手。その日は積り積もった大雪の日、歩行もままならないAさんを一人で帰らせるのは極めて危険だ。俺は店員にタクシーを呼ぶよう要請したが、タクシーはとっくに営業終了。結局大げさにも救急車を呼ぶこととなった。しかし待っている間ずっとAさんを床に放置していく訳にもいかない。俺は店員に、「せめて救急車が来るまでの間だけ、スタッフルームかどこかで安静にして待機させる訳にはいきませんか」。けれど再び返ってきた返事は、「スタッフルームにお客様を入れることはできません」。


そしておよそ20分後、Aさんは到着した救急車に無事保護されていった。しかしである。俺のスーパー店員に対する怒りは収まらない。「おのれ、規則規則で自己判断も出来ないマニュアル小童どもめ。そもそも店内に急病人が出たら、対処は通りすがりの俺ではなく従業員のてめえらの役目だろが」。