漫画・アニメ『ドラえもん』に描かれる、科学の非万能性と人間の可能性!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

漫画・アニメ『ドラえもん』は、一見すると科学の万能性に対する憧れを描いた作品だと思われ勝ちである。作中に登場する数々のひみつ道具、タケコプター、タイムマシン、どこでもドア等々。これら一つひとつがまさに人間の夢の結晶だ。


しかし『ドラえもん』において、ひみつ道具は万能の科学的手段として用いられているだろうか。答えは否だ。のび太はドラえもんからひみつ道具を借りて得意気にこれを使用するも、決して思い通りには願望は実現せず、必ず最後に大きなしっぺ返しを喰らい失敗から都度教訓を得ているのだ。


   ◆日本を代表するアニメといえば?
    (「gooランキング」より)

   1位 ドラえもん  3815票
   2位 サザエさん  2856票
   3位 ONE PIECE  2304票
   4位 ドラゴンボール  2088票
   5位 それいけ!アンパンマン  485票
   6位 鉄腕アトム  468票
   7位 名探偵コナン  444票
   8位 ポケットモンスター  420票
   9位 ルパン三世  366票
   10位 宇宙戦艦ヤマト  315票 ※以下略


『ドラえもん』に一貫するテーマとして、俺は次の3つを挙げる。(1)科学は決して万能ではない。(2)科学はそれを行使する人間次第で、有益にも有害にもなり得る。(3)科学が非万能であるからこそ、人間はそこから学ぶことが出来る。そして過ちを繰り返しながらも学び行く人間の象徴が、主人公・のび太なのである。


思うに作者の藤子・F・不二雄氏が真に伝えたかったのは、科学の可能性ではなく人間の可能性なのではないか。いかに高度にテクノロジーが発達しようとも、未来を担い築いて行くのは科学ではなく、我々人間なのだから。