中国がGDPで日本を抜き、世界第2位となったのは2010年のことだ。
1980年代にはアメリカをも脅かした経済大国・日本が、42年間守ってきた世界2位の座から転落。これには日本国内のみならず世界中に衝撃が走った。
その後大きな変動もなく推移してきた世界GDPランキングであるが、今年2017年、再び異変が起こる。インドがフランスを、ブラジルがイタリアを抜いて、それぞれ世界6位、8位に浮上したのだ。
◆各国の国内総生産(2017年)
1位 アメリカ 19兆4171億ドル
2位 中国 11兆7952億ドル
3位 日本 4兆8412億ドル
4位 ドイツ 3兆4232億ドル
5位 イギリス 2兆4967億ドル
6位 インド 2兆4544億ドル
7位 フランス 2兆4204億ドル
8位 ブラジル 2兆1409億ドル
9位 イタリア 1兆8074億ドル
10位 カナダ 1兆6002億ドル
11位 ロシア 1兆5607億ドル
12位 韓国 1兆4960億ドル
13位 オーストラリア 1兆3599億ドル
14位 スペイン 1兆2324億ドル
15位 インドネシア 1兆0205億ドル
16位 メキシコ 9673億ドル
17位 トルコ 7930億ドル
18位 オランダ 7926億ドル
19位 サウジアラビア 7073億ドル
20位 スイス 6593億ドル
しかも5位イギリスと6位インドの額は極めて僅差であり、来年2018年のランキングでは米中日独に次いで5位にインドが飛び込むことはほぼ確実である。
そうなると次の焦点は、腐っても経済大国・日本、欧州の模範生・ドイツがどこまで逃げ切れるかだが、これもインド、ブラジルに捕まるのは時間の問題であろう。
以前俺はブログにて2050年、世界経済の主役に躍り出るのは中国、アメリカ、インド、それに準じてインドネシア、ブラジルであると述べたことがある。
しかし経済新興国の下剋上は20年後、30年後と言わず、もうすぐ目の前に迫っているのかも知れない。