朝鮮半島にかつてない緊張が走っている。今月３日、北朝鮮がミサイル発射実験を強行。北朝鮮による核開発実験は昨年９月以来６度目となり、もはや朝鮮戦争勃発は秒読みかとの見方も強まっている。
では仮に南北朝鮮戦争が起こった場合、果たしてどちらが勝つのだろうか。米グローバル・ファイアパワー社発表「世界の軍事力ランキング」によると、韓国の軍事力は世界11位、北朝鮮は同23位だ。韓国、北朝鮮それぞれ１国の軍事力を比較すれば、圧倒的に韓国が優位だと言える。
１位 アメリカ
２位 ロシア
３位 中国
４位 インド
５位 フランス
６位 イギリス
７位 日本
８位 トルコ
９位 ドイツ
10位 イタリア
11位 韓国
23位 北朝鮮
しかし南北朝鮮の軍事衝突は単に２国間の争いでは済まない。一般的に考えればアメリカ、日本、韓国VS中国、ロシア、北朝鮮の同盟戦となるだろう。世界１位の軍事力を誇るアメリカと２位のロシア、３位の中国が参戦すれば、それはもはや朝鮮半島を舞台とした世界大戦である。
ところが俺の見方は少々異なる。かねてより「同盟国の自主防衛」を強く訴える米トランプ大統領が、ましてアメリカ本土への核攻撃能力を有する北朝鮮に対し、一体何の益があって積極的に軍事介入するだろうか。
その一方で、中国にとっては北朝鮮侵略は死活問題であろう。なぜなら中国と直接の地続きである北朝鮮が韓国によって押さえられ、そこに米軍基地が置かれたら、中国はアメリカに喉元を掴まれたも同然だからである。
よって俺が思うに、もし朝鮮戦争が勃発した場合、タテマエ上同盟戦の形を取りながら、実質的に韓国VS中国、北朝鮮の戦いとなるのではないか。どちらが戦力に勝るかは自明の理だ。従って朝鮮半島は北朝鮮によって統一されるだろう。
そしてそれは我々日本人にとっても決して他人事ではない。北朝鮮による半島統一後、もしアメリカと共産圏による武力衝突が再度起きたなら、次に戦場となるのは日本だからである。