例えば漫画・アニメ『ドラえもん』を見て、初めて恐竜に興味を持ったという方も多いのではないか。恐竜、宇宙、時間旅行、秘境探検等々、『ドラえもん』は実に多種多様な驚嘆や興奮を与えてくれる。そしてそれらは全て原作者・故藤子・F・不二雄の実際の趣味であり、氏はそれぞれに深く精通していたというのだから、ただ感嘆するばかりだ。
俺もまた幼少期より『ドラえもん』を見て育ち、藤子F作品の魔法にかかるように恐竜や宇宙に深くのめり込み、ない頭を目一杯駆使して知識や雑学を吸収してきた。しかしもう5年ほど前になろうか。『映画ドラえもん・のび太と奇跡の島』を観て、俺は新たに強い興味を掻き立てられた。そこには第三紀漸新世から第四紀更新世(約3400万年前~1万年前)にかけて繁栄した、超巨大哺乳類たちが登場していたのだ。
◆日本を代表する漫画家といえば?
(「gooランキング」より)
1位 手塚治虫 (代表作/鉄腕アトム) 10751票
2位 藤子・F・不二雄 (ドラえもん) 4715票
3位 鳥山明 (ドラゴンボール) 3704票
4位 尾田栄一郎 (ONE PIECE) 2212票
5位 藤子不二雄A (笑ゥせぇるすまん) 833票
6位 井上雄彦 (SLAM DUNK) 610票
7位 松本零士 (銀河鉄道999) 517票
8位 あだち充 (タッチ) 506票
9位 青山剛昌 (名探偵コナン) 457票
10位 赤塚不二夫 (天才バカボン) 443票 ※以下略
史上最大のゾウ「デイノテリウム」や、ライオンやトラよりも遥かに大きい体長4mの肉食獣「アンドリューサルクス」、立ち上がると6mにもなる巨大なナマケモノ「メガテリウム」、そして史上最大の陸生哺乳類・体長9m体重20tの「パラケラテリウム」。これら巨大陸生哺乳類たちは今から約7万年前~1万年前に起こった「第四紀大量絶滅」によって姿を消してしまったが、まるで山のように巨大な動物たちが大地を揺るがして悠然と闊歩する様は、まさに“もう一つの恐竜時代”であった。
また『ドラえもん』ファンとして何より嬉しかったのは、それが藤子F氏没後の映画作品であったことだ。連載開始より半世紀。現制作スタッフが今は亡き藤子・F・不二雄のイズムを受け継いでいく限り、今後も『ドラえもん』は我々に新たな夢や驚きを見せ続けてくれることだろう。