人はなぜ煙草を吸うのだろうか | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

入院中、ようやく喫煙の許可が出た。といっても朝食後、昼食後そして夕食後、俺が許されたのは1日たった3本だけである。


という訳で俺は、1本の煙草を大切に大切に、体のすみずみにまでタールが行き渡るように愛おしんで吸っている。けれど白煙の優しい香りに酔うのはわずか3分ほど、煙草はフィルターを残して燃え落ちてしまう。それはさながら、儚く切ない夏の夜の線香花火だ。


人はなぜ煙草を吸うのだろうか。それは各人それぞれ、理由は千差万別であろう。そして俺は今、寂しいから煙草を吸っている。