AKBのシングル総売上が、史上初めて4000万枚を突破したのは記憶に新しいところだ。そしてこれにアルバムセールスを加えたシングル・アルバム総売上は、今年上半期の時点でおよそ4500万枚。これはB'z、ミスチル、浜崎、サザンに次ぐ、日本歴代5位の記録である。
◆シングル・アルバム総売上枚数
1位 B'z 8182万枚
2位 Mr.Children 5912万枚
3位 浜崎あゆみ 5056万枚
4位 サザンオールスターズ 4894万枚
5位 AKB48 4515万枚
6位 DREAMS COME TRUE 4356万枚
7位 松任谷由実 3948万枚
8位 GLAY 3853万枚
9位 ZARD 3746万枚
10位 宇多田ヒカル 3622万枚
さて最近、Yahoo!知恵袋で何度も何度も同じような質問を見かける。「AKBのシングル・アルバム総売上はこの先、ミスチル、サザンを越えるのでしょうか」。そして回答もまた似たり寄ったり、「AKBとミスチル、サザンを比較すること自体が間違っています。AKBが売ったのはCDではなく握手券、そんな商法でミスチル、サザンを越えることなどあり得ません」。
「AKBとミスチル、サザンとでは比較にならない」、「AKBが売ったのはCDではなく握手券である」、ゆえにAKBがミスチル、サザンを越えることはない。話にならん、何の根拠にも理由にもなっていない。そして申し訳ないが、AKBはほぼ確定的にミスチル、サザンを越える。ミスチル、サザンともに一定速度で売上げてはいるが、AKBの追い上げるスピードはまるで別次元だ。
質問者たちはどうしてわざわざ売上枚数、すなわちAKBの土俵で相撲を取ろうとするのか。たとえミスチル、サザンの総売上がAKBに抜かれたとしても、楽曲の秀逸性は一点も翳ることはない。ミスチルファンなら、サザンファンならなぜそれに気付かぬか。