本物の天才は真の美しさを生み出す!?本物の愚者は真の醜さを生み出す!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

もしも来世があるならば、「天才」とやらになってみたいものだ。もっとも一口に「天才」と言っても、例えばイチロー、羽生結弦、錦織圭など、才能の形は人それぞれ無限にある。しかしここで俺がいう「天才」とは知力、つまり頭脳の明晰さのことである。


学童期、学生時代と、俺はバカみたいに勉強した。若気の至りか、今となっては恥ずかしい話だが、俺は教師である両親の親バカを真に受けて、本気で自分は「天才」であると思い込んでいた。けれど結局、俺は「天才」どころか「秀才」にすらなれなかった。掛け値なしの「凡人」だ。


さて、これはあくまで俺の個人的な持論であるが、本物の「天才」は真の美しさを生み出す。1916年、A.アインシュタインが発表した一般相対性理論は、近代科学史上最も美しい理論であると言われている。一般相対性理論を記述した数式はシンプルでかつ無駄がなく、例えるならバッハやシューベルトの旋律ように滞りなく流れていくのだ。


そしてこれも俺の持論だが、本物の「愚者」は真の醜さを生み出す。1945年、アインシュタインの一般相対性理論を取り入れアメリカ軍が開発したのが、もはや説明不要だろう、後に広島、長崎に投下された原子爆弾なのである。