自慢ではないが、俺は女子にモテない。俺の非モテ武勇伝を書き出したら、それだけで本が1冊書けてしまうだろう。しかしそんなことをここでとうとうと述べるつもりはない。
非モテ男子の中にも格差問題があり、幸せな者と不幸な者が存在する。前者は勘違い男子、後者は非勘違い男子である。勘違い男子は下手したら、自分が非モテだという自覚すら持っていない。
ちなみに俺は、恐らく非勘違い男子の部類に入る。そして実際に何人か知り合うまで、非モテ勘違い男子など都市伝説だと思っていた。俺には理解らない。一体どうしたらたまたま女子と目が合っただけで、相手が自分に好意を寄せているというとてつもない論理飛躍が出来るのか。
偶然女子と目が合う、そんなことなら俺だってこの半生で100回は経験した。それを以て100人の女子から好かれたと思えたなら、人生どんなに楽しいであろうか。