誰もが口にしよう、「見返してやりたい」なる常套句がある。
「大嫌いだった上司を見返してやりたい」
「フラれた彼氏を見返してやりたい」
など、用途は実に様々だ。
かくいう俺もまた、
見返してやりたい相手はそれこそ10本の指に収まらない。
しかしながら、俺は思うのだ。
「見返してやりたい」とは、
「認めてもらいたい」の同義語ではないだろうか。
そしてその相手が、例えば今なお直属の上司であるとか、
現在進行形で関係が継続している場合を除いて。
その行動動機は実に不毛なものに思える。
ある人物Aが自分に対して否定的な評価をしたとして、
その評価は決して万人に共通する普遍的なものではない。
別の人物B、C、D…
人によって、自分に対する評価はまちまちである。
その上で、そもそも自分に対して否定的なAに認めてもらう、
その労力は計り知れない。
同じ努力をB、C、D…に対して向ける。
その方が労少なくして功多しではないだろうか。
つまるところ、俺が何を言いたいのか。
嫌いな上司など気にせず、周囲から信頼を得るよう努める。
フラれた彼氏はさっさと忘れて、新しい恋人を見つける。
その方が遥かに生産的であろう。